JR東日本代表取締役の喜㔟陽一(きせよういち)副社長が主催した社内懇親会で、泥酔した社員が救急車で搬送されていたと週刊文春が報じています。なぜこのようなことが起こったのでしょうか?
6月8日の午後7時頃、新宿のとある中華料理店の個室で宴会を行っていました。
頼んだのは2時間飲み放題7700円のコース。喜㔟副社長が慰労の挨拶をして宴が始まったのですが、『乾杯の意味は“杯を乾かす”ことである』などと言って、お酌を受ける際にはグラスを空にしなければならなかったそうです。
「喜㔟副社長は体育会系でお酒にかなり強い。無礼講と言えども逆らうことは出来ず、社員は喜㔟副社長のペースに合わせ、勧められるがまま飲む他なかった。」とJR東日本関係者は語っています。
この日もワイングラスに紹興酒を注ぎ、600㎖の瓶をなんと合計30本も空けたというのです。
9時頃には泥酔した社員たちがトイレや店のフロアで嘔吐する始末。さらに、店外でうずくまって動けなくなる人まで現れ、最終的には救急車二台が出動する騒ぎとなったのです。
ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)代表の今成知美さんは、お酒を勧めた側に強要の意識がなくても、そこに上下関係などがあればアルコールハラスメントに成り得ると指摘します。
後日、文春記者が喜㔟副社長の自宅に突撃取材をしたが、社員が救急搬送されたことは「承知していない。特に話すことはない。」と回答しています。
この騒動を受けてJR東日本は事実関係は概ね認め、こうコメントしています。
改善されればいいが、こんな上司をもって部下たちが可哀そうでなりません。
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