2019年7月18日、4月に東京池袋で旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)の運転する自動車が暴走した事故から、19日で3か月となるのを前に、犠牲になった妻子の夫で父(32)が都内で会見を開き、車を運転していた旧通産省の飯塚幸三元院長に厳罰を求めようと署名活動を行うことを明らかにしました。
また、遺族らはブログを開設し、「加害者に対し出来るだけ重い罪での起訴と厳罰を望んでいる」としたうえで、署名活動の協力を呼びかけました。
会見で署名活動を明らかにした男性は、長女の莉子ちゃんが映る動画を報道各社に提供した上で、交通事故の撲滅と加害者への厳罰を求めて署名活動を行うと表明しました。
男性によりますと、「東池袋自動車暴走死傷事故遺族のブログ」を開設。
その中で、事故当時は生きていく意味を見失ったものの、現在は親族や友人などのサポートを受け、前を向き生きていこうと考えていると胸中を告白しています。
そして、死傷者を出しているにも関わらず、現在も逮捕されず自宅に引きこもっているという飯塚元院長について、
「(事故当時)87歳で杖をついて歩くなどしており、そのような健康上の問題がありそうな人が、公共交通機関が発達した都内であえて車を運転する必要があったのでしょうか?」と悔しさをにじませ、
「私の最愛の2人を奪った罪を償ってほしい。それが切実な願いです」と、訴えました。
続けて、「繰り返される交通死亡事故に警鐘を鳴らすため、加害者に対し、出来るだけ重い罪での起訴と厳罰を望んでいる」とし、署名活動を開始することを宣言。
ブログには郵送による署名の送付と、8月3日に亡くなった女性が好きだったという公園で署名を募る事も合わせて発表しています。
遺族が新たに提供した動画と記者会見の様子はこちらです。
容疑者である飯塚元院長は現在も逮捕されていません。
今後の警察の対応としても、書類送検のみとなる見通しであるそうですが、今回もしも起訴されれば実刑判決が出る可能性が高く、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)で、禁錮3年前後の罪になるものと見られています。
また、「無罪」というわけでは決してなく、厳罰にはなるのだが、一般市民なら、即座に逮捕されるのは当たり前のことです。警察がこれをしなかったことに、「上級国民だから逮捕しないのか」と世間からはバッシングの声が寄せられています。
池袋の事件は本当に悔しくて、少しでもお手伝いしたい…
この署名活動、家にプリンターがないと印刷しづらい設定だったから、セブンで誰でも印刷できるようにしてみた。
お節介だけど、もしよければ使ってください。
少しでも多くの署名が集まりますように… pic.twitter.com/e1XBaJDS4gADVERTISEMENT — 荒川菜月 (@togep729) July 18, 2019
京アニの件で持ちきりな中ちょっと恐縮なんですけど、個人的には同じぐらい許せないと思っている件。池袋の自動車暴走事故。引き続き捜査中と謳ってはいるものの、被害者本人が署名活動をしないと罪に問えないほど酷い有様のようです。 pic.twitter.com/dMZjOTAYvp
ADVERTISEMENT — 酉 (@micro2115) July 18, 2019
今回の署名活動は郵送参加と街頭署名参加の2種類で受付が可能とのことなので、是非多くの人に拡散されることを祈ります。