テレビのバラエティ番組での機転のきいた受け答えや、学歴(高校中退)を感じさせないクイズ・雑学番組での博識ぶりなどでおなじみのマルチタレント、伊集院光さん。この伊集院光という名前は本名でなく芸名なのですが、どうしてこういった名前になったのかにはとある理由が隠されていました。どんな経緯で命名されたのか、ご本人がラジオで理由を語っています。
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なぜ「伊集院光」??
写真:TBSラジオ
まず、意外に知られていないことですが伊集院光さんはもともと落語家志望で、高校を中退したのち知人の紹介で有名落語家の弟子になっていました。弟子として落語に励む日々でしたが、あるとき知り合いから「ラジオ番組に出てみないか」という誘いを受けます。ラジオに興味のあった伊集院光さんは出演はしたいものの、厳しい落語家の師匠は修行以外のことを許さず、出演許可が得られそうにありません。そこで、「どうせこのラジオの仕事は一回限りで終わるだろうし」と師匠に内緒でコッソリ出演することにしました。ラジオで名前を聞いても師匠がわからないよう、なるべく自分のイメージ(伊集院光さんは183cm、130kgの巨漢です)と真逆の華麗で繊細な芸名を考え、いくつかの候補の中から「伊集院光」というものを選んだということです。ちなみにうれしい誤算として、伊集院光さんにはラジオのパーソナリティーとしての天分があったようで、「一回限りだろう」と思っていたラジオは好評を博してその後続いてしまいます。
落語家の弟子をやめることになる
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せっかくつけた芸名の効果もなく師匠にはラジオ出演がけっきょくバレてしまい、話し合った結果落語家の弟子をやめて伊集院光さんはラジオパーソナリティー・タレントとしてやっていくこととなります。その後はラジオを主戦場として活躍、とくに深夜帯のラジオでさまざまな企画をたてて若者を中心にリスナーをつかみ、「深夜ラジオの帝王」と呼ばれるほどの地位を築いた伊集院光さん。
さまざまなフィールドで活躍する伊集院光さん
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ラジオの知名度からテレビにも出るようになり、そのお笑いセンスや機転、雑学や企画力を買われて民法NHK問わずさまざまなフィールドで活躍しています。ラジオではテレビと違い、過激でとがった発言も多い伊集院光さんですが、こういった紆余曲折があって物事の本質を見抜く力が備わったのかもしれません。ちなみに伊集院光さんが「こいつは面白い」と目を付けた若手芸人は売れるというジンクスがあり、今後は芸人のプロデュースなどさらに活動の場を広げることが期待されています。