「男の娘」の出現を見ても分かるとおり、日本のジェンダー文化は多岐に渡ります。今回は男装したい人がどのようにメイクすればいいのかについて解説します。
男装のやり方とコツについて
顔の印象というのは眉毛によってかなり変わります。男性は女性よりも凛々しい眉毛をしているものです。通常、眉毛が生えているいつよりも下に描くといいでしょう。本当の眉毛と瞳の間に太い眉を描きます。その際のポイントとして、「かなり濃い目にはっきりと描く」「角度をつけて描く」などが挙げれます。
男装するのは一時的なもので、あくまでそれは仮初の姿。本当の眉毛を全て剃ってしまっては、日常生活に支障が出てしまいます。それに関してはある道具を使って、目立たなくすることで万事解決。そのやり方に関しては、また後ほど解説します。
続いてアイメイクについて説明していきましょう。男性が見て「かわいい」と感じる目の形は、丸みを帯びたもの。反対に女性が「男らしさ」を感じるのは切れ長でシャープなもの。つまり男装したい人は、シャープさを意識しながらアイメイクを行うと良いのです。男になるわけですから、イケメンの方が良いに決まっています。白人男性を見ても分かるとおり、顔にメリハリのある立体感のある人の方が男前に映ります。できるだけ陰影がつけられるようにしましょう。ただし「かわいい系の男子」にないたい人は、それほど陰影をつける必要はありません。その場合は、鼻の左右に暗い色を塗るなどは、しなくても問題ありません。
使うべき道具
さきほど触れた眉毛の消し方ですが、固定コンシーラー、リキッドコンシーラー、つけまつ毛用ののり、パウダー、ファンデーションなどを用います。まず糊を使って眉毛が目立たないようにして乾燥させます。続いて固定コンシーラーを用いて乾かします。液体系のコンシーラーを塗って乾燥させたあと、筆にファンデーションをつけて、上からなぞっていきます。このときに大切なことは軽く叩くようなイメージをもつこと。
もし潰すことができなかった箇所があれば、そこに固形のコンシーラーをつけましょう。ファンデーションでバランスを整えてパウダーを塗れば完成です。マスカラを使う人も多いようです。上のまつ毛にマスカラをつけると、クルリと上がってしまいフェミニンになってしまいかねません。マスカラは下のまつ毛のみにつけるだけでOKです。唇の赤みを消す際にコンシーラーを使用するのですが、そのまま塗ると傷みかねないので、リップクリームやワセリンを先に塗っておきましょう。また陰影をつけるためには、シャドウが必須となります。
コスプレはどうすればいい?
コスプレの際に大切なのは、自分の体格について頭に入れておくことです。「なりたいキャラ」と「なれるキャラ」は異なります。例えば身長が140cm前後の女性が筋骨隆々のキャラクターになろうと思っても、それはさすがに無理があります。小柄な人であれば小さめの男性キャラのコスプレをした方がいいのです。「コスプレしてみて、しっくりくるのか?」をじっくり考えましょう。
まとめ
男装をするということは、改めてメイクや見せ方について学ぶことでもあります。男性よりも女性の方がメイクする機会が多く一日の長があることは確か。しかし女性から男性にメタモルフォーゼするわけですから、簡易メイクだけでは成り立ちません。どのようにして変化をつけられるのかが理解できれば、女性に戻ったときでもさらに自分をかわいく、美しく見せられることでしょう。