「エアコンはつけっぱなしにした方が電気代が安くなる」そんな都市伝説のような噂を聞いたことはありませんか?にわかには信じがたい話ですが、このまことしやかに囁かれる噂を検証した人の結果が驚くべきことになり話題になっています。一ヶ月間検証したその結果とは・・・
あるサラリーマンのAさんは、外出の際にエアコンを切っていた昨年までの生活とは違い、玄関を開けるたびにムァッとしていた部屋の不快感もなくなり快適な生活を送っていたそう。一人暮らしの自宅では汗1つかかなくなったそうです。
しかし、Aさんは7月の電気代を見てがく然とします。去年より、電気代が高くなっているのです!「エアコンをつけっぱなしにしたのだから、当たり前じゃないか」と思う人もいるでしょうが、ネット上でささやかれている”エアコンは24時間つけっぱなしのほうが、電気代が安くなる”という噂とは逆の結果となりました。point 203 | 1
エアコンは、基本的に運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きい時に、電力を多く消費します。自転車のこぎ始めにペダルが重く、体力を使うのと同じです。そのため、つけっぱなしのほうが電力が安定していて、電気代も安くなると考えられていたわけです。
これを実際にダイキンが以下の条件で実験した結果が以下のグラフです。
・9時から23時まで「つけっぱなし」にする。
・9時から23時までの間に4回、計4時間外出。そのたびに電源を「こまめに入り切り」する。
これによると、思った以上に累積消費電力量の差は大きく、「こまめに入り切り」するよりも「つけっぱなし」のほうが消費電力が1日で1.point 218 |
3kwhも高くなってしまいました。つまり、ダイキンなどを目安に電気料金を1kwh当たり27円で計算すると、1日のエアコン使用料金で「つけっぱなし」のほうが約35円も高くなることが分かります。point 95 | 1
これは、仮に1日60円以上の違いが出るとした場合、30日で1千800円ほどの差になります。つまり今回の24時間つけっぱなしで電気代は安くなるのか?の結果としては、長時間、家にいない場合は、エアコンの電源を切ったほうが安くなり、切らないと月に2千円近く差が出るということがわかりました。
噂を真に受けず実験することが大切ですね!勇気あるAさんに感謝しましょう。