濁って霧深い漆黒の闇の中、深いジャングルの中に立っている男性と巨大なモンスター。
この絵を見て、息苦しく感じる人がいる一方、穏やかで美しく見える人もいるようです。
もしもこの絵を見てぐっと来た場合、あなたは現在、「うつ病」という言葉の意味をよく理解しているのかもしれません。
実は、この絵は深刻なうつ病を患っているた芸術家が自分の精神状態を一つの絵に表現したものです。
現代美術と創作専門サイトの「マイモダンメット」は、ポーランド出身のグラフィックデザイナーであるダウィド・プラネタ(Dawid Planeta)のイラスト作品を何枚か紹介しました。
プラネタは自分が描いた作品を「一人の男が深い闇の中に降りてきて、自我を探し行く混沌の物語」と説明しています。
真っ暗なジャングルの中で迷う男性が巨大な動物と向き合っている様子。まるでうつ病を患っている彼を代弁しているようです。
しかし、絵をよく見てみると、動物の明るい瞳は、闇の中を照らしてくれる唯一の光になってくれているのです。
プラネタは「初めて巨大な動物を見ると、恐怖を感じる。しかし、これらの動物は、失われた自我を見つける道を導いてくれている」と述べました。
当時、深刻なうつ病を患っていた彼は、自分が現在経験している精神世界を芸術として表現することに成功したそうです。
彼は、「頭の中の状況を描写するのに圧迫を感じた。しかし、絵を描くことで弱点(うつ病)を克服するために役立った」と伝えました。
プラネタが追求する芸術は表面だけを見れば暗くて怖いが、よく見てみると興奮や情熱、そして喜びを感じられる作品であるのです。
また、彼は自分の作品を通して、うつ病を経験している多くの人々の閉じた心のドアが開くように、そんな願いを作品に込めているそうです。
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