歌舞伎俳優の市川海老蔵が、配偶者に先立たれた人を指す「没イチ」という言葉に不快感を示しています。おそらく「バツイチ」に似せて作られた表現だと思われますが、そもそもなぜこのような言葉が生まれたのでしょうか。これに対して、ネット上でも市川海老蔵に共感する声多数です。
「没イチ」という言葉に拒否反応を示す市川海老蔵
「バツイチ」は説明するまでもなく浸透している言葉ですが、配偶者に先立たれ、単身となった人を示す「没イチ」は知らない人もいるでしょう。同じく妻の小林麻央を亡くしている市川海老蔵は、自身のことを「没イチ男性」と表現している記事を見て、スクリーンショット画像とともに「何に? この言葉、 没イチ?! 最低な言葉、 私はそう感じますね。」と自身のブログにて綴っています。
ネット上でも拒否反応を示している人が多い件
実際に市川海老蔵のブログの内容を読んだ人には「はじめて聞いた衝撃的なワード」「こんな言葉うまれたの?使いたくない!」と、市川海老蔵と同じように不快感や嫌悪感をあらわにしている意見も見られます。自身が配偶者に先立たれていなくても、聞くだけで気分が悪くなってしまう単語ですね。
そもそもなんでこんな言葉が生まれた?
この「没イチ」という言葉は、どうやら第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部の小谷みどりによって生まれた言葉のようです。彼女は、50歳以上のシニアを対象に「再チャレンジ」をサポートする学習の場、立教セカンドステージ大学の講師でもあります。2015年、小谷みどりの生徒など配偶者を亡くした7名で「没イチの会」を発足したことがはじまりのようです。
配偶者が亡くなり、喪失感に襲われた人が「没イチの会」に参加するほどで元気を取り戻し、救われた人もいるようです。ただ「バツイチ」も同様、自分で言うことは良しとしていても、他人から言われると嫌悪感を抱く言葉のようなので、使い方には気をつけなければならないかもしれませんね。