気になる背中ニキビ
ニキビは女性を悩ますものの1つです。
顔にできるニキビだけでなく、背中にできるニキビでお悩みの人も多いでしょう。
顔のニキビは目に見えるのでケアもしやすく、またメイクなどで隠すこともできます。
しかし背中ニキビは自分ではなかなか確認できず、ケアが行き届かないものです。
背中の開いたドレスや、夏に水着を着ようと思ったときに、背中ニキビに気づいて焦った経験もあるはず。
そこで今回は、背中ニキビができる原因と治し方についてご紹介します。
背中ニキビ、その原因は?
皮膚科医の宇井千穂先生の話によると、「ニキビの主な原因は、ホルモンバランスの乱れ、過剰な皮脂分泌、細菌感染などです」
「背中は汗をかきやすく、洗い残しが発生しやすい部位でもあるため、気づかないうちにニキビができて悪化してしまうケースも多々あります。」
さらに、かゆみの原因については
「初期は炎症を伴わないニキビである面皰(めんぽう)と呼ばれるもので、症状が進行すると炎症を伴う丘疹(きゅうしん)や膿疱(のうほう)に変化します。丘疹は赤みなどを伴う発疹のことで、膿疱はニキビに膿みが溜まった状態のことです。このような炎症を伴うニキビの場合、かゆみが発生することがあります。」と語っています。
背中ニキビ、治す方法
先ほどの宇井千穂先生の話によると、軽度のものは1週間で治り、慢性化している場合は数か月かかることもあるそうです。
軽度の場合は顔用のニキビ化粧品を使用しても良いとのことで、悪化している場合は皮膚科を受診するようにしましょう。
また生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えることも大切だといいます。
食事からビタミンや食物繊維をしっかり摂取することが重要です。
毎日同じ物を食べ続けると栄養バランスが偏ってしまいます。
さまざまな食材から摂り入れるよう心がけましょう。
そして清潔に保つことも大切です。
背中は手が届きにくいので、洗い残しが多くなります。
ゴシゴシこすりすぎも良くありませんが、綺麗に洗うようにしましょう。
さらに保湿することも大切だそうです。
顔のお肌と一緒で清潔に洗って、保湿をしてあげるようにしましょう。
皮膚が乾燥すると肌バリア機能が低下するので、刺激を受けやすくなりまた雑菌も侵入しやすくなるのだとか。
背中ニキビ予防方法
背中ニキビを治す方法も重要ですが、ニキビを最初から作らないように心がけることも大切です。
先ほど紹介した方法でニキビを治したら、その後はニキビができないようにケアしていきましょう。
宇井千穂先生によると、背中のニキビを予防するには、背中の清潔を保つことが大事だといいます。
汗をかきやすい夏は、夜だけでなく朝にもシャワーを浴びるなどして対策しましょう。
ただし汗を洗い流すだけでいいので、石鹸を使って洗うのは1日1回で十分なのだそうです。
ゴシゴシと刺激を与えすぎるのも良くないので適度に清潔な状態を保つ程度にとどめましょう。
そして、先ほども説明したように、保湿は必須です。
洗った後はしっかりと保湿ケアも行いましょう。
肌の乾燥は顔だけでなく、背中も防がなければいけません。
まとめ
背中は手が届きにくく、また見えにくいので、ケアを怠りがちです。
気づいた時には背中にニキビがたくさんできていて焦った…背中を見せる服が着れない…といった事態に陥ってしまいます。
普段から清潔に保ち、保湿するように心がけておきましょう。
症状がひどい場合やニキビ跡が気になる場合には、皮膚科で治療を受けるのも方法です。