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自分と同じ境遇の「捨て犬」を毎日抱いて眠る「孤児」少年


誰にもお世話してもらえずに彷徨う捨て犬を発見した少年は犬を胸に強く抱きしめました。

2015年、当時11歳だったホームレス少年が犬と一緒にいる姿が公開されて全世界の人々の心に響きました。

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動物専門媒体のアニマルバイブルは、ホームレス少年のロメール・クェメナルレス(Rommel Quemenales)の話を紹介しました。

フィリピンのマニラ南西部のケソンシティ(Quezon City)に住んでいるロメールは子供の頃に両親の離婚で姉と二人きりで残されました。

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ロメールは両親が家を出た後に姉と一緒に街に出て、野宿生活を始めました。

自らお金を稼いで何とか飢え死にならずに済むロメールはある日、捨て犬のバッジ(Badgi)を発見しました。

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ロメールは可愛い犬と目が合った瞬間に自分と同じ境遇の犬に同情しました。

一人で孤独な生活をしていたロメールは自分の懐に抱き締めた犬を撫でながら家族になってあげると決心しました。

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それ以来、ロメールとバッジは一緒に眠り、稼いだお金で一緒にご飯を食べながらお互いにとって心強い支えになりました。

自分自身も大変な生活をしているのに犬のお世話をするロメールの事情に周りの人々が感動し、すぐに救いの手が届き始めました。

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一日100ペソ(約200円)を稼ぐロメールの姉に寄付金が寄せられ、ロメールは犬と一緒に毎晩夢見てきた暖かい「家」を買うことができました。

おかげで一生の願いだった小学校まで入学できたロメールは現在勉強に集中していると伝えられました。

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また、相変わらず犬とはとても親しい関係で日々過ごしているそうです。

マニラでは両親がいないホームレスの子供たちが多数います。

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この地域ではホームレスのロメールの姿は見慣れた光景とも言えるのでしょう。しかし、誰かの暖かい視線のおかげで、かわいそう少年の人生は一転しました。

ロメールこの子犬を抱きながら路上で体をうずくまったまま眠っている姿に見る人々は悲しく思いました。

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例え大変な生活であっても、ロメールのように私たちも周りをもう一度振り返ってみて、自分の心を探してみるのが良いのでしょう。