日々記憶の一部ずつを失っていく祖母を見守っていた孫娘は特別なアプリを開発したのです。
クラウドファンディング・インディゴーゴー(Indiegogo)では、認知症のおばあちゃんのために顔認識アプリを作った孫娘のエマ(Emma、14)の話が公開されました。
アメリカのニューヨークに住むエマには自分のお世話をしてくれるおばあちゃんがいます。おばあちゃんはエマが7歳の時からアルツハイマー病を患っていました。
一つ、二つ、記憶をどんどん失っていくおばあちゃんのために家の中のあちこちにメモを貼り始め、親戚は毎日自分の写真に名前を書いて送っていました。
エマはおばあちゃんを助けてくれるアプリがあればいいなと思い、本格的にプログラミングを勉強し始めました。
そして、最終的にアルツハイマー病患者のためのアプリ「タイムレス(Timeless)」を開発しました。
タイムレスはアルツハイマー病患者の位置を提供し、介護者が仕事中に必ずチェックしなければならない事項を教えてくれます。
また、患者が目の前にいる人の写真を撮ると、携帯電話に保存されたデータを利用して名前と関係を教えてくれます。
家族の顔と名前が思い出せない時に使える便利な機能です。
そして、この機能には祖母が自分を忘れないでほしいというエマの心が込められています。
エマは、「おばあちゃんが家族の顔を忘れていくことが私にとってあまりにも悲しいことだった」、「おばあちゃんの記憶に少しでも役に立ちたいと思ってアプリを開発した」と述べました。
続いて「認知症患者がいる人の痛みを誰よりもよく知っている」、「より多くの人々がアプリを利用できるように熱心に努力する」と付け加えました。
一方、エマは、より安定したサーバーを構築し、より多くの機能を追加するために努力している。
彼女は現在、クラウドファンディングを通じてアプリの開発費用を調達しており、多くの人が温かいエマの心と共にしています。