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    Categories: LIFE

名前は聞いたことがあるけど「ドンペリ」ってなに?


世界的に知名度が抜群のお酒であるドンペリ。名前は知っているという人は多いですよね。高級クラブやレストランで飲まれている高級なお酒のイメージがあると思います。でも、ドンペリってどんなお酒なのか知らない人も意外に多いです。ドンペリとは何なのか、その始まりはどのようなものかをまとめていきますね。

 

ドンペリとは?


写真:blog.livedoor.jp

世間では「ドンペリ」と呼ばれていますが、正式な名称は、「ドン・ペリニヨン」といいます。ドンペリはフランスの老舗シャンパン製造会社「モエ・エ・シャンドン社」で造られる最高級シャンパンの銘柄です。

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シャンパンの歴史を知ることでドンペリが分かる

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写真:kaitori.point 89 | e-daikoku.point 99 | com

シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で作られた一部の発泡性のワインのことを言います。その中でフランスの法律で設けられた厳しい条件をクリアしたものだけがシャンパンと名乗ることを許されています。シャンパン以外の発泡性のワインは、一般的にスパークリングワインと言います。日本ではシャンパンと呼ばれていますが、正式名称は地名でもあるシャンパーニュと言います。もともとシャンパーニュ地方は白ワインの産地でした。ただ、フランスの北側に位置していたので、秋は寒く発酵が止まってしまい春になると再発酵してしまう問題がありました。その問題を解決するためにある人物が立ち上がります。その人物は、ヴェネディクト協会修道士でオーヴィレール修道院に暮らした「ドン・ペリニオン」です。彼の白ワイン造りの取り組みがシャンパンの誕生のきっかけになり、ドンペリとも深い関わりができたそうです。point 484 | 1

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ドンペリと係わりの深い人物は、修道士のドン・ペニリオン


写真:chanpan.com

ドン・ペニリオンは白ワインが二次発酵して泡立たないことに心血を注ぎます。彼は、黒ブドウから白ワインを作るために圧搾機の開発、木樽の変わりにガラス瓶を使用して栓にコルクを採用しました。その他に、安定した品質を保つために異なる畑・品種、異なる収穫年のブドウを調合(アサンブラージュ)して醸造する方法の確立、確実な熟成を行うために地下の石灰岩を掘った地下倉(カーヴ)の採用など多岐に渡りました。その結果、二次発酵を大幅に減らすことができたそうです。ただ、発酵が進んだ「発泡性ワイン」が一定の確立でできてしまう問題も残っていました。皮肉なことに白ワインで発泡性ワインの希少性が話題になり、貴重品を好む貴族などのセレブの間で流行となり急速に広まっていきました。これがシャンパンの起源だと言われています。直接に開発したわけではありませんが、シャンパンの誕生に大きな功績があったと言われています。実際に彼が開発した技術、採用した方法などが現在も受け継がれているそうです。point 525 | 1

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ドンペリの誕生


写真:item.rakuten.co.jp

ドン・ペニリオンの死後、1797年、モエ・エ・シャンドン社がオーヴィレール修道院とブドウ畑を所有し、「ドン・ペニリオン」の名前を商標登録したことで、シャンパンのドンペリの歴史は始まったとされています。1921年に収穫されたブドウで醸造を行い、1936年に「ドン・ペニリオン」として世間に出されました。そうドンペリの誕生です。シャンパンの誕生に多大な功績を残したドン・ペニリオンに敬意を表してこの名前が使われたそうです。シャンパンは異なる収穫年のブドウを調合するのが特徴です。ドンペリは、単一年のブドウのみを使い、かつブドウの品質が良い年のみ醸造されます。そのため毎年造られるわけではありません。単一年のブドウのみを使うシャンパンを「ヴィンテージシャンパン」といい、ラベルにブドウの収穫年が表示されます。その高い品質と希少性から最高級シャンパンの代名詞となっているそうです。point 470 | 1

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現在のドンペリの種類


写真:blog.livedoor.jp

1936年にドンペリが発表されて以降、現在では数種類のドンペリが発売されています。長い歴史と高い技術の賜物だそうです。熟成期間によって味や口当たりが変わるドンペリを楽しむために色々な種類が発表されてきました。黒ブドウの果皮の色を残すことでピンク色をつけている「ドンペニリオン・ロゼ」、ドンペリの熟成期間は8年ですが最低13年熟成させたのが「ドンペニリオン・エノテーク」、品質の良いドンペリを20年熟成させた「ドンペニリオン・ゴールド」、第二段階の熟成のピークと言われる16年熟成させた「ドンペニリオン・P2」、第三段階の熟成のピークと言われる25年以上熟成させた「ドンペニリオン・P3」。熟成期間が長くなるとそれだけ希少性は高まりますし、価格も高くなります。高級レストランでも見ることができない銘柄もあるそうです。point 442 | 1

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まとめ

世界でもっとも有名で最高級シャンパンに位置づけられる「ドンペリ」ことドンペりニオン。ドンペリの歴史を見ていくとシャンパンの誕生まで紐解く奥深いものでした。シャンパンの誕生に多大な功績を残したドン・ペニリオン。ドンペリを造ったのは彼ではなく、功績に敬意を表して名前が冠されたと覚えておきましょうね。

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