家族のうち、おじいちゃんの誕生日を覚えていた人はいなかったのでしょうか?
今日は、フィリピンのメディアが報道したあまりにも悲しいニュースについて書いていこうと思います。
報道によれば、61回目の誕生日パーティーに誰ひとり来ない中、誠心誠意パーティーの準備をし、結局ひとりでパーティーの席についたというおじいちゃん。
メキシコに住む匿名のおじいちゃんは、自身の誕生日パーティーのためにレストランの半分を貸し切り、一生懸命飾りつけしていたといいます。
誕生日ケーキも到着し、あとは家族が来るのを待つだけ。期待に胸を膨らませていたおじいちゃんにかかってきた一本の電話。
電話の相手は、誕生日パーティーには誰も参加できないという内容だけ伝えて電話を切りました。
広いレストランに独り残されたおじいちゃんは、泣きそうな表情でレストランにいた他の客にこう言いました。
「今日は私の61回目の誕生日なんです。でも、子供も孫も、そして妻までも来れなくなりました」
「誰か一緒に私の誕生日を祝っていただけませんか?この恩は一生忘れません」
おじいちゃんの姿を見て気の毒に思ったレストランの人たちは、一斉に席を移しはじめたのです。
皆が席に着くと、ロウソクに火がつけられバースデーソングが歌われました。
61回目の誕生日は家族に祝ってもらえなかったものの、心温かい人々のおかげで素敵な誕生日になりました。
高齢化と若者の個人主義の深刻化によって起きてしまった悲しいニュース。日本でも十分に起こりうりますよね。
二世帯住宅よりも核家族のほうが好まれる時代になった今、これらは高齢者の孤独 死とも深い関係を持ち始めています。
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