現在アジアを中心に猛威を振るっている新型コロナウイルス。病院にもなかなか足を運びにくいですが、そんな中、新型コロナウイルスの感染を恐れ病院に来ることができない母親の代わりに、産まれたばかりの未熟児に乳を与え、必死に面倒を見る男性医師が話題となっています。

病院に来れない母親の代わりに医師が直接乳を与えた？

それは中国での出来事。コロナウイルス発生源といわれている中国は現在、どの国よりも規制が厳しくなっていますが、とある病院で早産で生まれた未熟児の母親が我が子に会えないという危機に陥っていました。中国の病院では現在、病院内でのウイルス感染を防ぐべく家族の面会が許されていません。たとえ母親だとしてもです。これにより、母乳から栄養をもらうことができない未熟児にひとりの男性医師が乗り出すことに。なんと自身の乳を未熟児にくわえさせたのです。point 299 | 1

当然ながら男性なので母乳は出ることはありませんが、未熟児は大人しく乳をくわえています。というのも、このような「カンガルーケア」(生まれたばかりの赤ちゃんと体温を感じる時間をつくる保育法)は、母親と肌をくっつけ合うことで未熟児の情緒安定と成長を助けるはたらきがあります。現に、これにより未熟児、また低体温症児の死亡率が大幅に減少したケースもあるんだとか。point 232 | 1

医師の使命感に称賛の声が相次ぐ

医師は未熟児をそのままの状態で1時間動かなかったといい、すっかり安心しきった未熟児はそのまま眠りにつきました。「早く健康になって両親に会わせないと」という使命感ひとつでこのような行動を起こした医師には称賛の声が相次いでいます。医師いわく「伝染病が深刻になっている現在、最前線で救助作業が行えないだけに、ここで僕たちのできることに最善を尽くしているだけ」と少し控えめなコメントを残しています。point 266 | 1

もちろん、母親が近くにいれば母乳で栄養を与えることが原則ですが、今回のようにやむを得なく面会が禁止されている場合、医師がこのように少しでも助けになれるよう動くというのは実に鑑ですね。新型コロナウイルスが猛威を振るっている現在だからこそ、このような行動は必要なのかもしれません。

まとめ

このように、新型コロナウイルスの感染源である中国では、私達が思うよりも多くの規制がかかっているようですが、そんな中でもひとりでも患者を救おうと乗り出す医師がいるのは非常に助けとなりますね。中には自分だけ助かろうとマスク、ハンドソープなどを爆買いする方もいると思いますが、こんな時こそお互いに助け合う姿勢が必要なのかもしれませんね。point 222 | 1