のどが痛いときの対処法
のどが痛くなる時がたびたびあると思います。
のどは風邪の時だけでなく、乾燥しただけでも痛くなったりします。
そんな頻繁に起こるのどの痛みの対処法について、ご紹介します。
耳鼻咽喉科専門医が教える対処法
のどが痛い時、皆さんはどうしますか?
すぐにのど飴を食べる人もいれば、のどに良いと言われるお茶を飲む人もいるでしょう。
またすぐに病院に行く人もいるかもしれません。
自分なりの対処法をしたり、巷で話題になっている対処法をしているひともいると思います。
しかし、その方法は本当に正しいのでしょうか?
今回は、耳鼻咽喉科専門医に回答していただきました。
のどが痛い時のQ&A
Q1.お茶や紅茶でうがいしても大丈夫?
正解はOK!
お茶や紅茶でうがいすることで、お茶や紅茶に含まれているカテキンが、風邪やインフルエンザなどのウイルスや細菌にくっついて、体内へ取り込まれるのを妨いでくれます。
のどは、食べ物や飲み物の通り道であり、さらに空気の通り道でもあります。
空気中のウイルスや細菌によってのどに炎症が起きて腫れあがることで、痛みが出ます。
うがいをすると、のどの粘膜に付着した細菌やウイルスを洗い流すことができます。
また、のどを適度に刺激することになり、粘液の分泌や血流を促して、のどの潤いを保ちます。
効果的なうがいの方法もご紹介します。
まず最初の1回は口の中をすすいで、食べかすや雑菌を吐き出します。
二回目に、上を向いて「ガラガラ~」と声を出しながら、うがいします。
Q2.ガムをかむのはOK?
正解はOK!
ガムをかむと、のどを潤わせることができます。
のどが乾燥すると、侵入した外敵を外に出す力が弱まります。
すると、のどに細菌やウイルスが入り込み、炎症を起こして、のどが痛くなるのです。
他にも、のどの湿度を保つ方法はとして、マスクをする、加湿器を利用するのもいいでしょう。
Q3.切ったネギをガーゼで包んで首に巻くのはOK?
正解は×です!
よく民間療法で耳にする方法ですが、医学的な根拠はないのだそうです。
ネギに含まれる、のどの痛みを和らげる成分は、皮膚から吸収されるわけではありません。
ネギに含まれるアリシンには、疲労回復や血行促進の働きがあります。
食べることで、風邪の予防や改善につながるでしょう。
Q4.温めた日本酒に溶いた卵を合わせる「卵酒」や、「ショウガ入り梅酒」などがいいと聞きますが、OK?
正解は×!
アルコールは体内で分解される際に大量の水を必要とします。
ですのでアルコールを飲むと、のどの粘膜が乾燥して炎症を引き起こしやすくなります。
また、熱すぎる、冷たすぎる飲み物は、のどに負担をかけるので避けましょう。
のどが痛い時の対処法まとめ
耳鼻咽喉科専門医によると「のどが痛む、イガイガするなどの異変を感じたときは、とにかくすぐに、マスクをする、うがいをするなど、のどの粘膜を保護し、乾燥を防ぎましょう。うがい薬を使って殺菌することも有効です。
また、のどの痛みが原因で食べ物が飲み込みにくい、息がしにくい、発熱をともなう、声が出にくくなってきたなどの症状が、目安として3日以上続く場合は、医療機関を受診しましょう」とのこと。
のどが痛いだけだと、ついついすぐに治るだろうと放っておく人も多いでしょう。
正しい治療をせずに民間療法や自分だけの方法で治そうとする人もいるかもしれません。
たかがのどの痛みといっても、のどは細菌やウイルスの侵入を防いでくれる大事な役割をします。
その機能が低下すると、病気にかかりやすくなってしまうのです。
のどの潤いを保ってあげて、病気を事前に予防していきましょう。