ハリケーン「ハービー」
[rsnippet id=”4″ name=”DFP/34009881/Article_1″]
アメリカのテキサス州を直撃したハリケーン「ハービー」の被害が広まっている。
死者、行方不明者が発生しており、多くの人が避難生活を余儀なくされている。
そんな中、ハリケーン「ハービー」による被害者への温かい寄付が集まり話題となった。
母乳の寄付
5日(現地時間)、イギリスの日刊紙デイリーメールは、ハリケーン「ハービー」による被害で母乳の授乳が困難な母親と乳児に30リットルもの母乳を寄付した女性ダニエラ・パーマーについて紹介した。
ダニエラは息子のトルット君への授乳を円滑に行うために、事前に母乳を絞り冷凍保管している。
それを聞いたトルット君の言語治療士がダニエラに母乳の寄付を提案したのだ。
ハリケーン被害者のうち仮設住宅で過ごす人も多く、授乳中の母親は子どもに十分な栄養を与えることが難しい状況であった。
心臓疾患のあるトルット君を育てるダニエラにとって、厳しい状況での子育てがいかに難しいことかよく理解できた。そのため言語治療士の提案を快く引き受けたのだ。
ダニエラは‘息子に心臓疾患があるため、ハリケーンでの母親たちの状況を深刻に受け止めた’と言い、‛ハリケーン被害によってストレスを受けた母親は十分に授乳ができないだろうと考えた’と話す。
さらにダニエラは「ハリケーン被害を受けた母親、父親、子ども達の無事を祈ることしかできなかった私が、このように手助けができ非常に嬉しい」と語った。
こうしてダニエラのおかげで364名もの乳児に授乳できたという。
[rsnippet id=”5″ name=”DFP/34009881/Article_2″]
ピザの無料配達
さらに31日(現地時間)にはイギリスの日刊紙ディフェンダートが、被害者に無料でピザの宅配を行ったピザハットの職員たちを紹介した。
ハリケーン「ハービー」の被害により、多くの人が家から出ることもできず、身動きが取れない状況だった。
ピザハットテキサス店のマネージャーであるシャイダ・ハビブは、いつも利用してくれているテキサス市民に恩返しする時が来たと考えた。
シャイダは多くの職員を集め、なるべくたくさんのピザを作らせた。そして洪水の中を配達できるよう、カヤックをレンタルしたのだ。
ピザが出来上がるとシャイダと職員たちは120枚ものピザをカヤックに積み、市民に配達を行った。
シャイダは‘家にいる人たちは我々が配達に来るなど想像もしていなかった’とし、「皆さんの笑顔を見ることができて嬉しかった」と話す。そして「近いうちにもっと多くの人にピザを届けるつもり」であるとさらなる寄付の計画を明かした。
[rsnippet id=”6″ name=”DFP/34009881/Article_3″]
こうした温かい寄付は多くの人の間で話題となり、「難しい決断にもかかわらず」、「すごい」、「見ず知らずの人にここまでできるなんて感動した」などといった意見が寄せられている。