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【24話】生きてる人間が一番恐ろしいと感じる怖い話


1.

トイレ貸して

友達から聞いた話。
駅前でやたら髪の長い男に「トイレ貸してください。」って声かけられたんです。怖かったから無視して早歩きして家に向かいました。振り返るとその男はいませんでした。
部屋に戻ると二人暮しの妹はまだ帰ってきてませんでした。駅前の男の事がまだ気味悪かったので、妹に【駅前に気味の悪い長髪の男がいたから気をつけてね】ってメールしたんです。
わたしはすぐにお風呂に入りました。ユニットバスなのでシャワーカーテンを閉めて湯舟に浸かりました。
間もなく妹が帰宅したようでした。
わたしは湯舟から「大丈夫だった?変な男いたでしょう。」と呼び掛けましたが返事はなく、ユニットに入ってきました。
わたし達は片方がお風呂、片方が便座に座って、シャワーカーテン越しにその日の出来事をよく話すので、わたしは駅前の気味の悪い男の出来事を話し始めました。
するとシャワーカーテンの向こうから

ジョボジョボジョボジョボ…

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「トイレありがとう」

2.衝撃の結末を迎えたストーカー事件

日本でも、ストーカー事件は急増している。
過去3年間で報告されている殺人及び未遂事件は17件、傷害・暴行・脅迫などを含めると1000件に及ぶストーカー事件が起きているのだ。
そんな中でも、衝撃の結末を迎えたストーカー事件を紹介しよう。

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この事件を担当した(株)ジャパン・プライベート・サービスの樋渡氏に話を聞いた。
1998年1月、都内に住む山本さん(仮名)が会社から帰宅すると、彼のアパートの部屋の前に一人の女性が立っていた。

彼女は山本さんが以前に少しだけつきあったことのある慶子(仮名)という女性で、半年前に山本さんから別れをきりだし、もう会うことはないはずだった。
ところが女性の方は山本さんを忘れることができず、毎日のようにアパートを訪れるようになっていた。
あまりにしつこく毎日のように姿を見せる女性を気味悪く思った山本さんは、樋渡さんの会社に相談に訪れた。
最初は樋渡さんも、悪質なものではないだろうということで、様子を見るようにと山本さんにアドバイスをしたという。point 317 | 1

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ところが1ヶ月後、山本さんが家に戻ると部屋の前には彼女の姿がなかった。
安心してドアを開けて部屋に入った山本さんだったが、彼はそこで息をのむ。
彼女は部屋の中で待っていたのだった。
管理人にドアを開けてもらったという彼女に山本さんは、自分にはもう彼女ができたので、いい加減彼女面をするなと思わず怒鳴ってしまった。

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すると彼女は突然立ち上がり、片手に持っていた剃刀をゆっくりと持ち上げ、何故か微笑みながら自分の手首におろした。
驚いた山本さんは彼女を病院に運び、一命を取り留めた慶子はそのまま入院することになった。
彼女のこの異常な行為が恐ろしくなった山本さんは、彼女が入院している間に東京での仕事を辞めて実家のある長野県に引っ越した。
ところが引っ越してから3ヶ月後、彼は想像を絶する恐怖に襲われることになる。
仕事から戻って家族のくつろぐ居間に行くと、なんとそこにはストーカーの彼女が楽しげに家族と話していたのだ。
驚きのあまり声の出ない山本さんに、母親はpoint 267 | 1

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「あなたのお姉さんになるのよ」
と言った。
慶子は立ち上がり、

「はじめまして。慶子です。よろしくね、弘さん」
と言った。
彼女は、山本さんの兄と結婚することになっていたのだ。
ストーカーが自分の兄と結婚するという、信じられないような結末。

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彼女はその後、本当に結婚して子供までもうけたという。
これで2人は一生付き合い続けなけらばならないのだ。
これが、彼女の望んだ形だったのだろうか。

3.黄色いパーカー

ある日、商店街の裏にある友人のアパートに行きました。
アパートは、一階に共同トイレがあり友人の部屋は一階の一番奥でした。
その後、友人の部屋で朝まで飲んでいたらトイレに行きたくなり、気味の悪いトイレに行きました。

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トイレで用をたしてるとキョロキョロしながら黄色いパーカーを着た青年が大きな声で
「オハヨウゴザイマス!!」
と言ってきたので
「おはようございます。」
と言って何も気にせず部屋に帰りました。

その数分後、一人の友人がトイレに行き帰って来ると「青年が挨拶してきた。」と言って挨拶を返したと言ってきました。
その後、眠っていると一人の友人が「おい!これ見ろ!いいから見ろ!」と言ってきてテレビを見るとニュース番組で「白昼堂々!通り魔」というタイトルでやっていました。

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目撃したおばあさんの証言は黄色いパーカーを着た青年だったそうです。
そして逮捕された青年の動機は
「挨拶をしたのに返さなかったから刺した。」

4.ファンから貰った恐怖のDVD

地下アイドルとして活躍する20代前半の女性が、握手会にてファンからDVDをプレゼントされました。

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固定ファンがつくと、時たまプレゼントを貰えたりするので、「またかー」という気持ちで受け取り、友人と一緒に視聴することに。

たいていは下ネタのような内容が多いのですが、今回プレゼントされたDVDには渡した本人がダンスを一生懸命に踊っている様子が延々流れるだけでした。

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友人は笑いながら「きも~い」と言っていましたが、アイドルは何故か涙を流し始めたのです。

そしてポツリと、「この踊っている部屋、アタシの家なんだけど」と震える声で零しました。

よくみると、奥ではアイドルがベットで寝ている姿が…。

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すぐに警察に相談しアイドルは引っ越したのだとか。

5.誰も近寄りたがらない同級生

自分が高校の頃の話です。

自分は美術部に入っていて、自分で言うのもなんですが、その部の中では1番絵が上手いみたいな感じで、絵が仕上がる度に結構みんなからチヤホヤされてたんです。
しかも、美術部に男は少なく、ほとんどが女子だったので、数人の男子からは
「絵が上手いとモテモテでいいよなー」
とか羨ましがられてました。

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自分は、少し複雑だったのですが。
しかし、自分と同じぐらい、いや、むしろ自分より上手い人が部の中にいたんです。髪の長い、女の子。
しかし、その人は何か陰湿な感じで、その人がどんな上手い絵を書いても、誰も見てくれはしませんでした。
先生も、自分の方をえこひいきして、自分はその人が可哀想に見えてなりませんでした。
そして、ある日のこと。自分はその人に声をかけたんです。

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「○○さん、絵かなり上手いよね?絶対俺よりも上手いし!」
自分はその時、心の中でセリフが決まっていたもんだから、その人が書いてる絵に目をやっていませんでした。
するとその女の人は、今までの陰湿なイメージを吹き飛ばすような微笑みを見せました。
何だ、この人、実は明るいんじゃん!

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自分は、その人との話題を作るために、その人が書いてる絵に目をやりました。
鮮やかな赤い絵の具が光る、綺麗な色彩画。
と思いきや、俺の死体。

皆がこの人に近付かない理由がよく分かりました。
ちなみに、後の友達の話によると、その女の人は、好きな人の死体を書くのが趣味らしい。
異常ですよね。

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6.配達先で家の中に無理矢理連れ込まれたお姉さん

Aさんが大学生の時、お中元の配達のバイトをしました。

自分の車を持ち込んで家などを回る仕事です。
たくさん回ると時給以外に報奨金も出るため、その日も暗くなる時間まで配達に回っていて、やっと最後の1件になりました。
大きめの家の前で玄関から見える位置に車を停め、呼び鈴をならすと中から感じのいい中年の奥さんが出てきました。
荷物を渡すと、奥さんは玄関の横の部屋に印鑑を取りに行きました。

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奥さんは、はんこを持って出てきましたが、なんか様子が変でした。
急にAさんに向かって
「荷物の中身がおかしい。一度開けて詰め直したでしょ?あなたがやったの?」
とまくしたて始めたのです。

身に覚えのないAさんが唖然としていると、その奥さんは
「分かっているから正直に言いなさい!今営業所に電話するから上がって!」
とAさんを無理矢理な形で家の中に連れ込んでドアをぴしゃりと閉め、カギまでかけました。
「そんなことしてません!」
と言ったものの、奥さんは何も耳に入らない様子で、泣きそうなAさんを前に電話をかけ始めました。

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電話がつながって奥さんが話し始めると、Aさんはさらにびっくりしました。
「もしもし、警察ですか?今うちに配達の人が来てるんですけど、ハンコを取りに隣の部屋に行ってふと窓から外を見たら、その人の車に刃物を持った男が乗り込んで後部座席に隠れたのが見えたんです」

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電話が終わると奥さんはAさんに向かって
「ごめんね、怪しまれると逃げられると思って」
と演技だったことを打ち明けました。

5分もしないうちに警察が来て車を取り囲み、男は逮捕されました。
近くの精神病院から抜け出してきて、家に帰るために車を奪おうとしていたらしいです。
頭のおかしい人だったので、新聞には載りませんでした。

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7.大阪西成のマンションに現れた頭おかしい女の人

去年まで大学のある大阪にいたんだけど、住んでたのは西成にあるワンルームマンション。

西成って書けば分かる人もいると思うけど、変な人がすごく多い。
ホームレスは盛り沢山だし、やくざ事務所もいっぱいあるし(黒いつなぎの黒○会は見た目からしてかなり怖い)売春宿もジャンキー(シャブ売ってるとこ知らん?って聞かれた事もあった)も頭おかしい人もまぜこぜの町。

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まぁ、それはいいんだけど、その西成のマンションの一階に住んでたのね。

オートロックじゃないから、不審者も結構マンション内に入ってきたりして、ポストに電波文入れられたり、勝手にドア開けられそうになったり、マンション内にあるコインランドリーのお金入れる部分だけもぎ取ってく奴いたり…

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ある日の深夜、家でテレビ見てたら、ドアの向こうから猫の鳴き声が聞こえてきたの。
かん高い声で、寂しそうに何回も何回も鳴いてた。

しばらくしたら郵便受けの所を、カリカリカリって。

多分、爪で引っ掻いてるんだろうな、そんなに中に入りたいのかな?
とか思って、鳴くのも止めないし、中に入れてやろうかなって思って玄関まで行って、ドアスコープ覗いたのね(場所柄ドア開けるとき覗く癖ついてたw)。

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そしたら、ドアの向こうで女がこっちじいーっと見てた。
びっくりしてすぐに目を離したんだけど、今度は郵便受けがガッチャンガッチャン鳴って、さっきのカリカリってのも女がやったんだなって分かった。
怖くて動けなくて、しばらくしたら足音が聞こえてどっか行ったのが分かったから、すごくほっとした。

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あの女、完全にイってたと思うけど、あれはほんと怖かった。
寂しそうな猫の鳴き声ですらあの女の声だったと思うと、ほんとガクブルもんでした。

8.精神科医の経験談

俺の職業は精神科医なんだが、この前ゾッとするようなケースに遭遇した。

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俺の家の隣に、60代の夫婦と30歳ぐらいのその息子の三人家族が引越して来た。
息子はいわゆる引きこもりらしく、その姿を見かけることはあまりなかった。
まー、その家族の口からは聞けないが、そういう世間体とか気にして越して来たんだろう。
その息子は日が経つにつれ、外に出る回数も減り、いつしか全く部屋から出て来ない完全な引きこもりになってしまった。
毎晩のように、息子の部屋から母親の怒鳴り声が聞こえる。
玄関先で母親に顔合わせたりすると、笑顔で挨拶してくれるが、明らかにやつれて来ていた。point 238 | 1

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隣の息子を見なくなってから、半年くらい経ったある日、隣の父親の方が「明日家の方に来て欲しい」とお願いしてきた。
個人宅に訪問して診察したことはなかったが、近所付き合いもあったし、了承した。
そして次の日、その家を訪れると夫婦揃って出迎えてくれた。
「こちらです」と母親に案内され、息子の部屋の前まで来た。
母親が「開けるわよ!」とドアを開けるなり、「いつまで寝てるのよ!」と大声をあげながらベッドの布団を剥いだ。
その姿を見たとき、俺は驚愕した。
ベッドには、顔のない裸のマネキンが1体横たわっているだけだった。
そして、父親にこう言われた。
「診て欲しいのは、現実を受け止められない私の妻です」point 290 | 1

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9.間違え電話

知らない番号から電話が来て、おばさんの声で『鈴木さん(仮名)?』って聞かれた。でも自分は田中(仮名)。

「いいえ違います」って答えたら、『じゃあ誰?』って言われて、

びっくりしたし少しイラッときたから、

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「誰って言いませんよ。しかもいきなり失礼じゃないですか」って言ったら電話切れた。

なんだろうと思ってたら、数日後にまた知らない番号(多分↑の時と同じ番号)から電話。

出てみたら、また同じおばさんが『鈴木さん?』って聞いてくるから、

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「違いますよ」って言って切って、その番号拒否した。

そして一週間くらい経ってから、今度は別の知らない番号から電話。
最近変なの多いなと思いながら、とりあえず無言で出たらあいつ。

『鈴木さん?鈴木さんでしょ?』って、謎に嬉しそうに言ってきた。

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もう気持ち悪いし無言で切る。

そしたら、今度はすぐにかかってきた。

驚いたけど、いい加減腹が立ったので、注意しようと思って出た。

『あっ鈴木さん?鈴木さんだね?』

また謎に嬉しそうな声。

「ちゃんと見てかけて下さい。違いますって。何回もしつこいですよ」って怒りながら言ったら、 そのおばさんが男みたいな低い声で、

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『うん、だって田中だもんね』って言ってきて電話切れた。

すごく怖くて、その後しばらく電話来るたびにビクッてした。

10.人違いがきっかけでマイミクになった相手の思惑

昔、mixiをやってたんだが、ある日知らない人からメッセージが届いた。

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文面から察するに、どうも俺がプロフィール欄を埋めるために適当に設定していた偽名を見て、俺を自分の友達か何かと勘違いして声をかけてきたようだった。

すぐに人違いだと説明すると「でもせっかくだからマイミクにならない?」と誘ってきたので、特に断る理由もないと思い承諾した。

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それからしばらくは、お互いの日記にたまにコメントを残す程度の無難な関係が続いていたんだが、ある時そいつが「実際に会ってみよう」と誘いをかけてきた。

でも俺もそいつも男だし、正直気乗りしなかったので「うん。まあそのうちにね」といった感じではぐらかしたんだ。

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だけど、それでもそいつは「いつ?」「どこで会いたい?」などとしつこく会おうとするので、なんだか面倒くさくなってきて、そいつに返信するのをやめることにしたんだ。

それでもそいつは俺にメッセージを送り続けてきた。

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「会おう」という誘いのメッセージ以外にも

「好きな漫画は何?」

「ドラゴンボールで一番かっこいいと思う技は何?」

とか、どうでもいいような単発の質問メッセージが毎日何通も送られてきた。

また、自分の日記に「マイミクの○○さん(俺のこと)と会って遊んだ」などという内容のでたらめを書いたりされた。

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俺はプロフィールの苗字に「森」という偽名を使用していたんだけど、多分それを参考にして自分のニックネームを「木木木」と変更していたりと、さすがに気味が悪くなってきたので俺はmixiを退会することにした。

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それからしばらく経って、元マイミクだった友人から電話があった。

「mixiの木木木ってやつ、お前の親友なんだろ?連絡先がわからなくなったからお前の住所と電話番号教えてくれっていってるけど」

心配になって他の元マイミクにメールで「木木木」のことを確認してみると、やはりほぼ全員(といっても10人ほどだが)のところに

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「金を貸しているが返してくれないので連絡先を教えてほしい」などのメッセージが届いていたようだった。

11.自分(女)の名前で検索をかけてみた。

自分の名前で検索をかけてみた。
すると十数件、同姓同名の人たちが検索に引っかかった。
研究者や会社の経営者、同じ名前でありながら全然別の生活をしている人たち。
その中に「○○○○○(自分の名前)のページ」というHPがあった。

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それはプロフィール、BBSだけの初心者が作った感じのよくある個人のHPだった。
プロフィールを見ると、自分と同じ歳であり、趣味なども良く似ている。
BBSなどを見ると、常連っぽい人が5~6人いるらしく、この手のHPとしては
まあまあ流行ってる感じだった。
何となくお気に入りにして、時々見るようにした。

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しばらくすると、コンテンツに日記が増えた。
日記は、まあ、そのへんのサイトによくある内容の薄い日記だ。
今日は暑かったとか、日本がサッカー勝ったとか、そんな感じの

ある時、日記の内容が自分の生活とよく似ていることに気づいた。
始めに気づいたのは野球観戦に行ったときだ。
その日、そのサイトの管理人も同じ球場に行ったらしい。
その時はもちろん偶然だなとしか思わなかった。球場には何万人もの人間が行くのだから。
次の日の、日記は会社でミスをしたことについて書いてあった。
私もその日、会社でミスをして少々落ち込んでいた。

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次の日も、その次の日も、よく見ると日記の内容はまるで自分の生活を書かれているようだった。
大半は「カレーを食べた」とか「CDを買った」など対した偶然ではない。
しかし、それが何ヶ月も続くと気味が悪くなってきた。

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ある日、掲示板を見ると、常連たちが管理人の誕生日を祝っていた。
その日は私も誕生日だ。
それでいよいよ怖くなってきて初めて掲示板に書き込みすることにした。

しかし、書き込みしようとしても、名前
や内容を書くところに文字が打てない。
色々やってみるが書き込めないどころか文字すら打てない。

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「おかしいな?」と思っていると、あることに気づいた。
それは掲示板ではなく、ただのページだった。
つまり、一人の人間が掲示板っぽく見せかけて作った一つのページだったのだ。

「いったい何のためにこんなこと…」とすごく怖くなり、
管理人にメールを打った。
「初めまして。私は貴方と同姓同名の人間で、よくこの~」のような当たり障りのないメールだ。

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そして次の日、そのページを見ると、全て消されていた。
メールボックスには一通
「見つかった」
という返信があった。

12.point 57 | 知らない男

風邪を引いて寝込んだとき。
夫が「寝てて」と言ってくれたから、見送りせずに寝てた。
喉が乾いて水を飲もうとしたら、ガチャと玄関の開く音が…。
「旦那が帰ってきた?早くね?」と思って玄関を覗いたら、知らない男の人が玄関のドアを開けて立ってた!!
しかも「アハハハハハ」って笑ってて、足をガクガクさせながら「ど、どちらさまですか?」って言ったらドアをバタンッと閉めた。
心臓バクバクさせながら、速攻で鍵かけたよ…。
旦那に問い質したら「鍵かけるの忘れてた」だって。
もう激怒したよ。怒りまくった。
本当に血の気引いたし、あの時何もなかったのは奇跡だと思う。point 330 | 1

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13.ストーカーの恐怖…

大学生の時、ストーカー被害にあったことがあって、大学の仲のいい男友達に相談したら、困ったらいつでも電話してねと言われた。

翌週、駅から帰っている時に、後ろをつけられてたのを感じて、走って家に帰った。その男友達に電話したら5分ほどで、家に来た。

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その時は動揺しててあんまり頭になかったけど、そういえばその子私の家から1時間くらいだったし、私の住所も教えてない。。。

14.非通知の着信

深夜に非通知から着信があった
それも、何回も。
怖かったけど無視してたら今度は

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ピンポーンとチャイムが鳴り、
恐る恐る除き穴を見たら前に
街コンで知り合った人がスマホを触りながら
立っていた。

その時に電話番号交換したし
何回か電話で話したことあるけど
家は教えてないし、遊んだりも全くしてない

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怖くなって試しにその人にLINEを入れてみた
起きてる?って
そしたやら外からぴろりろん♪と
LINEの通知音が。。

間違いなくやつだ!と確信し、怖かったけどしばらく除き穴で様子を見ていたら奴は諦めて帰っていった

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本当に帰ったかどうか確かめるためすぐに部屋に戻ってカーテンを少し開けたら。。。

外で私の部屋を見ていた奴と目が合った。

15.『お得な』アパート

おととしまで住んでたアパートの話。

引越しをしようと決め、物件探しをしてるとき
「ちょっとした縁で安くできるから」
と、そのアパートを不動産会社から紹介された。

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部屋は1K、ロフトつき、日当たりも良し。
大き目の収納もあり、交通の便もよく、ほとんど文句ない物件だったのでちょっと奮発してそこに速攻で決めた。

当時ネコを一匹飼ってた(前に住んでた部屋はペットOKのボロアパート)んだが、そのことの許可をもらうのを忘れてしまい、
「ま、あとでうまくごまかせばいいか~」
てなぐらいの気持ちでネコもつれてきた。
(トイレ、鳴き癖は完全にしつけてある、という安心感もあったし)
アパートの住人たちへのあいさつも済ませ、近所のスーパーとかを見てまわり、引越し当日は終了。
荷物も整理してない部屋で寝ようとしたとき、ネコの異変に気がついた。point 276 | 1

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玄関のドアのほうを見て、微動だにせず、ずーーーっと低い声でうなっていた。普段はそんなことしないのに。
そのときは
「ノラネコでもいるのかな?」
としか思わなかったので、そのうち慣れるだろ、と思い早々に寝てしまった。

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が、次の日もその次の日も、毎日毎日、夕方ごろになるとその行動をするようになり、これはおかしいぞ、と思い、うなり続けているネコの近くに行った。
すると、なんか玄関の外で、人の気配がする。

お化けとかそういう雰囲気ではなく、明らかに人間の気配。
思い切ってドアを開けたかったが、怖くてできない。つか、そんな根性、もとからないし;;
結局、物音を当てないようにネコをかかえて部屋に戻り、ふすまを閉め寝ることしかできなかった。
それでもネコはふすま越しに玄関のほうを見てうなっていたけど。

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結局、そんな毎日が続いたため、満足に寝ることができず3ヶ月で部屋を引き払うことにした。
体重も10キロおち、医者にも
「相当ストレスたまってるね」
と言われたので元のアパートに出戻りする形になった。

またアパートの住人に挨拶してくことにしたんだがこっちが
「短い間でしたがお世話になりました」
と挨拶すると、決まって全員、ネコの話をするんだ。

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「このアパート、ネコとか禁止でしょ?なんで飼ってるの?」

「大家さんの許可もらわないとダメだよ」

「大家さん、ネコのことで怒ってるわよ」
とか。

一度も部屋から出してないのに。
去勢したから、大声で鳴いたことも一度もなかったのに。

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最後の一人にさりげなく聞いてみた。
「なんでネコ飼ってたの知ってるんですか?」
って。

そしたら
「『アパートのみんな』で交代で見張ってたから」
と言われた…
どうやら、毎日毎日交代で(なんと、大家の指示らしかった…)オレが帰るとすぐにその日の『当番』が、ドアの前でずーーーーっと、見張りをしてたそうだ。
ドアポストからの『監視』もしてたらしく、それでネコを見つけられたみたいだった。
ネコのことで許可をもらわずに飼ってたオレも確かに悪かったが、それならそうと一言言ってくれればいいのにと反論したら、
「大家さんの指示だから…」
と言う。point 259 | 1

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その後の話を聞いてみたらどうも、郵便物も「大家さんの指示」でチェックされてたらしい…
さすがに封筒破って、まではしなかったらしいが誰から来た郵便で、てのは逐一チェックしてたそうだ。
それを聞いて、もう一日とここにいたくない、と思い一週間後だった引越し予定日を無理矢理繰り上げ、翌日引越しをした。

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今ではもう、笑い話でしかないが、当時はホントにシャレにならんくらい怖かった話。
なんで「大家さん」がチェックしてたのか、不動産屋がどういう縁で安くできたのかはわからずじまいです。
つか、怖くて調べたくもなかった…

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今では何事もなく、ストーキングされることもなく平穏無事な毎日。
やっぱ、値段とかに見合わない『お得な』アパートって危険ですよ…

16.追いかけてくる男

この話はちょっと心霊現象とは違うかもしれませんが、異常に恐ろしい経験だったので書き込みます。
皆さんはどのように感じるでしょうか。

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大学時代の飲み会の帰りの出来事です。
最寄の駅での飲み会だったので、駅まで自転車で行き、帰りも自転車で家へ向かっていました。
夏の夜風が酔い覚ましにちょうど良かったのを覚えています。

気分よく自転車を走らせていると、前方の街灯の下に何か黒い影が見えました。
特に何も感じなかったので普通に近づいていって解ったのですが、それはうずくまった男性でした。
どうやら気分が悪いらしく、肩が大きく揺れるほどの深呼吸をしており、うめき声もあげていました。

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(なんだ、酔っ払いかよ…)
そう思いつつ一回は通り過ぎたのですが、ほって置くのもなんだよな?と思い、引き返して男性に声を掛けました。

「大丈夫ですかぁ?」
するとその男性は
「ええ。」
と返事をしながら、ゆっくりと顔を上げました。
「ひっ!!」

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私は思わず悲鳴を上げてしまいました。
その男性の顔は、火傷でもしたかのように酷くただれていて、元もとの顔がどんなだったかが想像出来ないほどだったのです。

私のそんな態度に気分を害したようで、その男は
「俺の顔に何か付いているのか!」
と少し怒ったような口調で言いました。

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私は恐ろしくなって、その言葉が終わるか終わらないかの内に自転車に飛び乗り、一目散に逃げ出しました。
しかし、後ろから追いかけられているような気配があり、不利婿ことも出来ずに必至で自転車を走らせました。

気づいたら薄暗い公園に着いたのですが、<コツ…コツ…>と後ろから不気味な足音が近づいてきて、私はパニックに陥ってしまいました。
また自転車を走らせ、もっと明るい場所に行けば良かったのですが、人間パニックになると本当に考えが回らなくなるモノです。
その時公園内で目に付いた一番明るい場所、トイレに逃げ込んでしまったのです。
一番奥の個室に入り、鍵を掛けてじっと息を潜めていました。

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<コツ…コツ…コツ…コツ…>足音がトイレに入って来ました。

<ギィー…>トイレに入ってすぐの個室が開けられる音がしました。

<…バタン…>ドアが閉まります。

<コツ…コツ…コツ…>狭いトイレの中に足音が響きました。

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<ギィー…………バタン…>順番に開けては閉めていました。

(あぁ、次はこのドアだ…)

私は恐ろしくなって、必至でドアノブを押さえ、ただただ顔を伏せているだけでした。
息を殺しているのですが、早くなった心臓の鼓動は非常に大きく聞こえて、あの男に聞こえてしまうのではないか?と思うとまったく生きた心地がしませんでした。

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<コツ…コツ…コツ…コツ…>

(…ん?)

不思議な事に、その足音は私の入っているドアではなく、出口の方へと消えて行ったのです。
(まだ油断は出来ない。)
そう思った私は、そのままの姿勢を崩さず、じっと息を殺していました。

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どのくらい経ったでしょうか。
そとも薄っすらと明るくなってきましたので、(いくらなんでも、もういい加減に大丈夫だろう。朝にもなったし、そろそろ人が出てくる時間だし。)私は意を決してドアの鍵を開け、そーっと隙間からトイレの中を確認しました。

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当たり前ですがあの男の姿はありませんでした。
ドアの上下の隙間があまり開いていなかった為に気がつきませんでしたが、外はだいぶ明るくなっており、昨日の深夜の出来事が嘘のようでした。

ずーッと同じ体勢で力を入れていたので、全身にだるさがありましたし、晴れ晴れとした気分だったのでウーンと背伸びをしました。
「ヒッ!!」

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次の瞬間、私は凍りつきました。
背伸びをしたときに何気なく目をやった個室外側の小窓から、あの男が覗いていたのです。

(あいつ、一晩中こっちを見ていたのか!!)

私は人の姿を求めて、一目散にその場から逃げ出しました

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17.point 3 | キノコ狩り

去年の秋の話なんだけど、田舎に住んでるから、近所の山にキノコとりに行ったんだ。
山の入り口に車を止めて、だいたい徒歩で3時間くらいのコースなんだけど、ナラタケとかブナハリタケとかがけっこう採れる場所でさ。
で、歩き出して1時間くらいしたとき、40歳くらいのオバチャン三人組とすれ違ったんだ。話し方からして、どこか関西方面の人達らしかった。
で、すれ違うとき、オバチャン達がぶら下げてた袋の中がチラッと見えたんだけど…入ってたのが、多分ネズミシメジとツキヨタケ。しかも大量に。
知らない人のために一応説明すると、両方とも毒キノコね。ツキヨタケのほうは死人が出るくらい強力。
俺は「おいおい、ヤベーだろうが、バカだな、コイツら」って内心思いながら、オバチャン達を小走りで追いかけて「そのキノコどうするんですか?」って聞いた。
突然声をかけられて、かなりけげんな顔してたけど、オバチャンAが「どうするって、もってかえるよ」って。案の定だったんで、俺が毒キノコだってこと説明すると、オバチャンBが
「あー、やっぱり!さっきのオッサンの言うてたとおりやわ…うちらは、ダマせへんで。あんた、このキノコほしいんやろ?」
って言い出して…
そのままオバチャンの話を聞いていると、どうやらオバチャン達は、今日、山で会った年配の男性に「美味しくて珍しいキノコ」って教わってネズミシメジとツキヨタケを採ったらしく、しかも、その時に
「珍しいキノコだから、『毒キノコだ』っていってダマそうとする人がいるから」
って聞かされたらしいんだね。何だよ、それ?そのジジイ何考えてんだよ?
キノコは間違いなく毒キノコで、しかも、少し知ってりゃ、見間違うことなんてありえないキノコなのに…。
とりあえず、オバチャン達を説得しようとしたんだけど、完全に疑われちゃって無理だった。最後には「図鑑見てください」とは言ったんだけど…point 789 | 1

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18.車で迎えに来た

20年近く前、まだ私が中学だった頃の事です。
当時、親戚のおばさんでTさんという方がいました。
小さい頃は気さくでよく喋る方だったのですが、

旦那さんが病気で亡くなってからは性格が変わってしまい、塞ぎ込みがちになっているそうです。

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ある日の夜、部活のバスケの練習が終わりに差し掛かった頃、(確か夜の八時半頃だと思います)
学校の体育館の玄関口に、Tさんがやって来ました。
とりあえず、私は「あれは親戚の人です」と顧問の先生に言うと、
顧問の先生は会釈しながら玄関まで向かい、Tさんと何やら喋っていました。

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顧問の先生が戻ってきて、
深刻そうな顔で「○○(私の名前)のお父さんが、交通事故に遭ったらしい…」。
「え?そんな…」
「あの親戚の方、車で迎えに来たそうだから、一緒に帰りなさい」
私はもう何年もTさんと会ってすらいませんでしたが、記憶には充分残っていましたので、本人には間違いありません。
気が動転しつつ、Tさんの車に乗り込みました。

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車が出発した後、夜道を走りながら、私のほうからTさんへ色々聞きました。
「お父さん今どこにいるんですか?」
「病院」
「どこの病院なんですか?」
「ここから少し行ったところ」
「どんな状態なんですか?」
「よくわからない」
なんだか素っ気ない返事ばかりです。
車はちゃんと運転してましたが、感情失せて心ここにあらずという表情でした。

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しばらく走っていると、段々不審に思えてきました。
どんどん郊外のほうに走っているのです。
主立った病院は全部市内にあるし、私の住んでいる市は山間に全部集中しているような所で、
山に一旦入ると、隣の市街地までは相当距離があります。
こちらから話し掛けても、素っ気なく短い答えが来るだけだし、
昔の話を切り出そうとしても、「そう…」とつまらなそうに反応するだけ。
この隣で運転しているおばさんは本当にTさんなの?とすら思えてきました。point 209 | 1

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その内、市道が寂しくなるあたりまで差し掛かりました。
これを過ぎると、もう店らしい店すら無くなり、民家が山間にポツポツとある程度です。
まだ開いて照明の灯っていたホームセンターの前辺りで、
「部活の用事思い出したので、先生に電話してきます」
私は強引に車から降りて、ホームセンターの中まで入りました。
窓からばれないようにこっそり外を見ると、Tさんが駐車場へ車を止めて、ゆっくり店へ歩いてくるのが見えました。
何か嫌な予感がし、私は大急ぎで反対側出口から出て猛ダッシュ。
運良く道路に通りがかったタクシーを捕まえて、自宅を告げて家に帰りました。point 265 | 1

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家に着いてから母親にタクシー代を払って貰い、玄関から入ると、
父親が普通に茶の間で座り、ビール飲んでTVを見てました。
「なんだ息を切らして?」
私のほうを見て呑気そうに言ってきました。

事情を説明すると、父親の顔がだんだん厳しい表情になってきました。
Tさんとは、旦那さんが亡くなった後は神経系の病院に通っているらしく、
少々言動もおかしくなってきたたため、もう何年も交流がないそうです。
子供もおらず一人だけ残されたTさんは、精神的に疲れたのだろうと父親は言っていました。

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まず、Tさんの自宅アパートまで電話。誰も出ません。(当時、携帯電話はあまりポピュラーではありませんでした)
Tさんの実家に電話し、Tさんの母親(私から見たら、祖母の妹さん)に出来事を話しました。
すると…2日前からパート先を無断欠勤していて、連絡が来ていたとのこと。
そろそろ向こうからも連絡しようと思っていた所だったそうです。
(Tさんがあんな状態で交流なくなったを知っているため、遠慮して連絡が遅くなったらしい)point 204 | 1

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翌日、警察に捜索を届けて調べて貰いましたが、
Tさんの部屋からは財布以外、これといった貴重品も持ち出しておらず、
車と本人の行方が全く判らない状態ということが判りました。
ただ、部屋には女性の割にはお酒の空瓶が多く、神経系の処方薬が何種類かあったそうです。

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20年経過しましたが、おばさんのTさんは未だに行方が判っていません。
恐らく、私がホームセンターの窓越しに目撃したのが最後だと思います。
長い間行方不明のため、法律上も失踪扱いになりました。

もしあの日、私が車に乗せられるがまま付いていってたら、どうなっていたか…。
そして、私はどこに連れて行かれようとしていたのか…。
謎が多い出来事でした。

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19.会社の同僚

これは、私が以前働いていた会社の同僚の女性の話です。
彼女は私より1歳年下で、後輩でした。明るく愛想も良いので可愛がってあげようと思い「何か困った事があったらいつでも相談してね。」と声をかけたりしていたのですが…。

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次第に彼女は私に頼る様になり、ランチも一緒に行き、プライベートの話を私にしてくる様になりました。
彼女はある時なんて事ないという口調で

「私、彼の携帯を必ずチェックするんですよ。それで前に知らない女の子からメールが来てて、彼にバレない様に追い払ってやったんです。」

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と笑顔で言ってきたのです。

「どういう風に?」
と訊くと不気味な笑みを浮かべ
「その子のメアドを抜いて間違えたフリをしてメールしたんです。で、仲良くなってからおびき寄せて会う約束をして、当日の予定よりも早い時間に彼を待ち合わせ 場所に呼んで、その子が来たタイミングでわざとイチャつく姿を見せたら、泣きそうな顔して居なくなりました。それ以降は一切連絡来なくなりましたよ。」
と言い、私は彼女が怖くなりました。

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彼女の執着心、復讐心は相当なものですし、その子と仲良くなってから突き落とし、用が済んだから知らん顔をするという神経が恐ろしくなったのです。
明るく笑顔を振りまく彼女に、このエピソードを聞いてから警戒する様になりました。

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その後、彼女は常に私に付いてくる様になり、会社からの帰り道も一緒に帰ろうとして来る様になりました。
それだけならいいのですが、彼女は私のプライベートに興味を持ち始めたのです。

私の彼の話、育った環境の話、親の話…色んな事を根掘り葉掘りしてくるのです。
そして次第に私にライバル心を持つ様になったのか、私を蹴落とす様な事をしてくる様になりました。
上司に私の評価を下げる様な事を言ったり、社内の人に嘘を言いふらしたりと、わざと仕事上でいじわるをする様になったのです。
恐ろしいのは、私に対しては今までと変わらず笑顔を振りまき、甘えた声で話しかけてきていたのです。

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私はその会社を辞めたのですが、今でも彼女からメールが来ます。

私にとって怖いのは霊ではなく生きている人間です。

20.壁と話す男

この前エレベーター乗ろうとしたらさ、男がいたのよ。後ろ向きで。

エレベーターに人がいても驚かないけど、後ろ向きで乗ってる人ははじめて見たからちょっと驚いた。
一瞬戸惑って乗ろうか迷ったんだけど、掲示物見てるとかだったら失礼だし、みたいなつまらない気をつかって乗ったの。
なんかブツブツ言ってるから背中向けたくねえと思って壁を背にして横にポジションキープ。
となりちらっと見たら、直立姿勢のまま壁まで10cmくらいまで顔近づけてて憤怒の形相。
鬼のような顔ってのはあのことだね。
南無三!と唱えて早く一階に着くことを祈った。
八階だから下まで結構時間かかる。point 333 | 1

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「だーかーらー、貴様が言うか!ボケェ!」

「お、お、お俺のせいか!?あ!?」

ブツブツっていうかもう怒鳴ってるよね。
まだ6階かよー…と一階一階嫌な汗かきながら数えてた。
ようやく一階についてそそくさと逃げたんだが、離れてからエレベーター見ると男はおりていない様子だった。

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翌月くらいかな、またそいつに会った。今度は地下通路で壁と話してた。
それから頻繁にそいつを見るようになって、とうとう自分家の近所にまで現れた。
やばい、キチに狙われてる?と膝ガクガク。
たまたま友人と歩いてたときにそいつがいたから、「またいるよ、あいつ」と言ったところ友人が「誰?」と
そこで壁と話してるやつだよ、と言っても誰もいないじゃないか、と。
そこで初めてこの世のモノじゃねえ!と気づいた。
そういえば会社のエレベーターで見たときも残業で一時すぎてたしな、となんだか納得。
幽霊なら刺されることもないだろうと逆に安心した。そしたら、とうとう家のドアの前に現れた。
ドアと話してるからドア開けられないし、一旦逃げようとコンビニへ。戻ったらいなかった。次の日は家の中に現れた。冷蔵庫と話してた。
家には出ないと思ってたから、流石に怖くて、キッチンの塩ふってみたけど効果無し。
諦めて寝ようとしても怒鳴り声が煩くて眠れない。すっかり寝不足。point 411 | 1

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ムカついたから「うるせえんだよてめえ!消えろ!」と怒鳴りつけた。
次の日寝てたら顔のまん前に現れてブツブツブツブツ。
精神的にかなり参ってたと思う。
「なんなんだよてめえ!俺がなにかしたのか?ふざけんなよ!」
とそいつが現れる度に怒鳴り合ってた。んでね、ある日それを友人に見られまして

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「お前壁と話してたよ…」
と。ああ、なんか合点がいった。そういうことか、と。直ぐ様病院へ行きました。精神病だと思ったんだよ。結果は脳の血管がふさがってなんちゃらかんちゃらで、バイパスが出来て助かったけど危なかったと言われました。
あれが幽霊なのか幻覚なのかは分からず仕舞いです。

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21.ストーカー

私が中学3年生だった時のことです。

隣町の大型スーパーに家族で出かけました。
はじめ私はひとりで文具売り場に行き、陳列棚の間で商品を見ていました。
すると、左手の方から人がやって来るのが視界に入ったので、後ろを通りやすいように商品側に寄りました。

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しばらくして、背中になにかぶつかりました。
振り返ると、さっきの人が通り過ぎただけでしたが、私にぶつからないで通れる充分な幅があったのに、おかしいなあと思いました。
次に私は、CD売り場に行きました。
CDを手にとって、曲目をチェックしては戻す、ということを何度かしているうちに、私の向かい側に人が立っていることに気づきました。
陳列棚は両側にCDを並べてあるので、向こう側のCDを見ているんだな、と思いました。point 202 | 1

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しかし、しばらくたってもその人はその場から動かないので、なんとなく私は顔を上げてその人を見ました。
すると、その人は私を見ていたのです。
私と目が合っても、一向にそらそうとしません。
それどころか瞬きもしていません。
たまらず私のほうが目をそらしました。
心臓がドキドキいっています。
この人は一体なんなんだろう???…

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びっくりして私は移動しました。
さりげなく別のCDを探しているふりをしました。
やはりしばらくして、その男は私の向かい側にやって来ました。
しかし今度はさっきとは違います。
陳列棚の向こう側は、CD売り場の外で、ただの通路です。
ポスターこそ貼ってあれ、CDは置いてません。
私が顔を上げると、やっぱり彼は私をじっと見ています。

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この瞬間、私は思いました。
文具売り場で背中にぶつかったのは、こいつだったのか!!
あの時は後姿しか見なかったが、服の色がなんとなくこんな感じだった。
…ということは、あの時から私の後をつけてる?!

キモイ!!!というより、怖い!!!
私は家族のところへ行こうと思いました。
しかし、ダッシュで逃げたら相手もダッシュで追いかけてきそうな気がして怖かったので、なるべく平静を装ってCD売り場を出ました。

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しばらく歩いて、後ろを降り返ると、ヤツはいませんでした。
へっ??…拍子抜けしたと同時にほっとしました。
私の勘違いだったのかな?
とにかく家族を探そうと、エスカレーターで階を移動していると、ちょうど上りと下りが交差する辺りで、奴と目が合ってしまったのです。

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ヤバっと思った瞬間、なんと奴はエスカレーターを逆走し始めました!!
やっぱり勘違いじゃない!!!
再び恐怖が湧きあがってきます。
私も走りました。
一刻も早く家族に会いたい!!、その願いが通じたのか、エスカレーターを降りたところで、家族と合流しました。

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なぜか私は男に追われていることを話せずに、
「はやく帰ろう」
そう言うのがやっとでした。

買い物は終わっていたらしく、
「じゃあ帰ろうか」
と言われ、駐車場に向かいました。

私はまだドキドキしていました。
エスカレーターを逆走した奴は、同じ階、いや、もうこの近くにいるはずです。

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後ろから声がしました。

「ひとりじゃないのか」

22.真夜中の訪問者

私は父親が生まれた時からいなくて、ずっと母親と二人暮しでした。(現在は結婚して、家は出ていますが)

私がまだ母と暮らしていた、17歳の頃の事です。

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夜中の3時ぐらいに、ピーーと玄関のチャイムが鳴りました。

丁度その日は母と夜中までおしゃべりをしていて、二人とも起きていました。

「こんな遅くに誰だろね」なんて話しつつ、私が「はい」とインターフォンをとりました。

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そうすると女性の声で、「あの…あの…突然すみません…。今晩、あの…泊めて頂けませんか」と。

声の感じでは40代ぐらい。

その妙におどおどしていた感じが気になって、

「え?泊めてくださいって母の知り合いの方ですか?」と聞き返しました。

すると相手は、

「いえ…全然違うんです…あの…私近所のマンションに住んでまして、

あの…私会社をクビになって…あの…もう住む所がなくて…だから泊めて頂きたいと…」

話がよく理解できなかった私は、

「母の知り合いではないんですね?でも泊めるのは…」と、おろおろしてしまいました。

そこで見かねた母が「私が変わるから」といって、インターフォンで話はじめました。

私は一体なんなんなんだろ?と思って、玄関の窓越しに相手を見に行きました。

私が玄関の窓越しにみたその女性は、明らかに変な人でした。

まず、顔はもうどうみても50代なのに金髪の長髪。

白い帽子をかぶっていて、明るい緑のブラウスに、赤地に白の水玉のふわっとしたスカート。

右手には、たくさんの物が入った紙袋を持っていました。

その様子をみて、「これは変な人だ!!」と察知した私は、

まだインターフォンで話している母に、

「ちょっとママ!玄関に来てる人、絶対変!怖いからもうやめよう!

相手にしないで『駄目です』っていって断ろう!」と、まくし立てました。

そしたら母は、「ははははは」と笑って、

「なんかこの雨の中、傘もなく歩いてきたんだって。怖いなら、傘だけでも貸して帰ってもらおう」

と言うじゃありませんか。

その日は、確かに雨がざんざん振りでした。

私はもう、その人の外見をみてるので泣きたくなって、こういう事にだけは度胸がある母をうらみました。

私は怖くなったので、玄関から離れた奥のリビングで、玄関の様子を伺っていました。

母が玄関を開けて話している声が聞こえてきて、しばらくすると、

「家には入れられません!帰ってください!」と、母の怒鳴り声が聞こえました。

私は普段、母の怒鳴り声なんか聞いたこともなかったので、

それだけでかなりビビッてしまい、その時点で涙目になっていました。

玄関ではガチャガチャガチャガチャ!!と、

チェーンの付いた扉を無理やり開けようとする女性と、閉めようとする母が出す音が大きく響き渡り、

17歳の私を泣かせるだけの迫力がありました。

でも、その押し問答の最中も聞こえてくるのは母の声だけ。相手の声はしません。

やっとバタン!と玄関が閉まる音がして、母がふぅふぅ言いながら部屋に帰ってきました。

「あの人、やっぱり○○(私の事)の言うとおりだね。頭おかしいみたい。怖かったでしょう、ごめんね」

と母が言うので、「なんかされたの?大丈夫??」と聞き返しました。

すると母はまた笑って、「いやいや、全然大丈夫。今日はもう寝なさい」と。

しかし、この話をしている最中に、また玄関のチャイムがピーーピーーピーーピーーと物凄い勢いで鳴り始め、

今度は玄関のドアが、ドンドンドンドン!!と叩かれました。

私のビビり具合はMAXに達して、「警察に電話しようよ!」と泣き始めました。

母は「あとしばらく続くようなら警察を呼ぼう。あなたはもう寝なさいって。大丈夫だから」

と言い、寝る準備を始めました。

私は怖くてなかなか寝付けず、しばらく玄関の音に耳をすませていました。
玄関の音は30分ぐらいで止みましたが、

それ以来しばらくは、夜中のお客さんは怖くて怖くて仕方ありませんでした。

その夜の出来事から5年後、私は一人暮らしを始める事になりました。

明日から新しい部屋で暮らす事になった晩に、母と話をしていて、

「そういえば、あんな事があったね~。私怖くて怖くて、めっちゃ泣いた記憶がある(笑」と言いました。

すると母が、「う~ん、あれだけで怖がってるようじゃ大丈夫かしらね、一人暮らし」と言うので、「あれだけで?」と聞いたら、母はこう言いました。

「私ね、あの時あなたが、物凄く怖がってたから言わなかったけど…

まずあの人ね、雨が降ってる中歩いてきたって言ったのに、全然雨に濡れてなかったのよ。

で、左手にバットを持ってたの。しかも、あの人、男の人だったよ」

23.バレンタイン

霊とかオカルトとは全然違うんですが、私にとってはとても忘れられそうにない話です。
姉は今、妊娠中なのですが、結婚前まで勤めていた職場に、とても仲のいい友達がいました。
その人はYさんといって、明るくてきれいで、誰にでも好かれるタイプの女性でした。

ある年の2月、姉とYさんは一緒にバレンタインのチョコレートを買いに行きました。
姉には当時彼(今のご主人)がいて、その人のための本命チョコと、職場で配るための義理チョコをいくつか買いました。
そしてYさんの買ったチョコを見ると、義理チョコの中に一つだけ、高価なチョコが混ざっていました。

Yさんは普段彼氏がいないと言っていたので、姉は
「Yちゃん、それ本命チョコ?」
と聞きました。
するとYさんは頷き、まだつきあってはいないけど、好きな人がいる。
この機会に告白するつもりだと答えました。
姉は
「そうなの!頑張ってね!」
と心から応援し、Yさんも嬉しそうでした。

そして2月14日。
姉は彼氏にチョコを渡し、同僚にも義理チョコを配りました。
姉の職場では、女の子同士でも、お世話になっている人や仲のいい友達の間でチョコのやりとりがあって、姉はYさんにもチョコをあげました。
するとYさんも姉にチョコをくれたのですが、そこで大笑い。
一緒にチョコを買いに行ったので、二人とも全く同じチョコを差し出していたのです。
でも、気持ちだから、と二人は同じチョコを交換しました。

そして仕事に戻り、しばらく後、姉はキャビネットの整理中、Yさんの机にうっかり足をぶつけてしまいました。
それで運悪く、Yさんが机の上に置きっぱなしにしていたチョコの箱が転がって、その下にあった水の入った掃除用バケツに落ちてしまったのです。
姉は(あ、しまった)と思いましたが、すぐに自分も同じチョコを持っていることを思い出し、代わりに自分のチョコをYさんの机の上に置きました。
もともと姉は甘いものがあまり好きではないので、チョコレートに目がないYさんに食べてもらったほうがいいと思ったのだそうです。point 247 | 1

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それで翌日、姉が職場へ行くと、Yさんが
「あれ、M(姉の名前)ちゃん、チョコ食べなかったの?」
と聞いてきたそうです。
姉はおかしなことを聞くな、と思いました。
自分がチョコを取り替えたことを、もしかして知っているのかな、と。
でも探りを入れてみると、そういうことでもなかったようで。
今さら
「実はチョコを落としてしまったから自分のと取り替えた」
というのもなんなので、姉は
「うん、昨夜は帰ってすぐ寝たから食べなかった。今日食べることにするよ」
と言ったそうです。point 224 | 1

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翌日、姉はいつも通りに出勤しました。
姉はそこで、先に出勤してきた同僚に
「昨夜Yさんが亡くなったよ」
と聞かされました。
自宅で亡くなっていて、お母さんに発見されたそうです。
最初はとても信じられませんでした。
つい昨日まで全く元気で普通に話していたのに、と思うと、悲しくなるより先に呆然としてしまいました。
でもそれよりも衝撃的だったのは、Yさんはどうやら自殺だったらしい、ということ。
遺書も何も無かったのですが、服毒死だったそうです。point 213 | 1

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姉の悲しみようは、妹の私から見ても辛いほどでした。自分には何もしてあげられなかった。
そこまで思いつめていたのなら、どうして言ってくれなかったのか、と言ってひどく落ち込んでいました。

それから1年後、姉は結婚し、妊娠もし、親友を失った悲しみも和らいでいるようでした。
ところが最近になって、姉がまた、あの当時の憂鬱な青ざめた顔つきをしていることが増えたのです。
それどころか、心なしかあの当時以上に陰鬱な雰囲気になっているようで…。
私は心配になって姉を問いただしました。
姉はようやく重い口を開き、語ってくれました。

Yさんが亡くなってから一年後のバレンタイン。
姉がご主人にチョコレートをあげようとすると、彼が辛そうに言ったそうです。
Yさんが亡くなる直前、彼女に告白されたのだと。
親友の彼だと思ってずっと我慢していたけれど、辛くて、辛くて、もうだめ。
このままじゃ、自殺するか、Mを殺すか、どちらかしてしまいそう。
・・・だと。

彼は驚きましたが、Yさんとつき合うつもりはないし、姉とは結婚するつもりでいることを話し、Yさんを納得させようとしたそうなのですが……。
Yさんの自殺の原因、それは姉とご主人にあったのか。
私もショックを受けましたが、姉はどれほど苦しんだことでしょう。
慰めの言葉もない私に、姉が言いました。
「自殺だったら、まだいいんだけど」
と。

どうしてか、思い出してしまう。
「チョコ食べなかったの?」
というYさんの言葉。
自殺にしては遺書も無い、あまりにも突然の死。
あの日、取り替えたチョコレートの箱。

『自殺するか、Mを殺すか、してしまいそう……』
考え過ぎだよ、と私は姉に言いました。
もう終わったことなんだし、今は妊娠中で気が昂ぶっているから色々なことに過敏になっているんだよ、と。
本当のところは、私にもわかりません。
ただ、もしこの不安が当たっていたら…と思うと、姉が、あまりにも可哀想で。

24.望遠鏡

漏れにはちょっと変な趣味があった。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。

遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。
漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。

だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな~」なんて思っていたら、坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。

「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。

ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。

しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。

「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。

心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。

あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。