今月11月8日、今月末に完成が予定されている東京オリンピックのために建設されている新国立競技場で、なんと驚くべきものが見つかったと話題になっています。国立競技場の地下から発見されたというのは、なんと幼児から高齢者までの男女の人骨187体です。いったいなぜ・・・
この人骨は実は今回発見されたものではなく、2013~2015年にかけて行われた準備工事の際に発見されたものです。その場所は、以前、寺の墓地であったことから、その寺に埋葬されていた人の骨とみられています。これについて、国立科学博物館の坂上和弘研究主幹によると・・・
今回発見されたこの人骨は、国立科学博物館の坂上和弘研究主幹によると、江戸時代のものではないかとみられていますが、坂上さんは「体の骨の大きさとか歯の生えている状態から大体3、4歳くらいと推定できる」と話しています。子供も多く含まれているということですね!
さらに、国立科学博物館の篠田謙一人類研究部長も、今回発見された人骨について、「ここ10年間くらいで五輪があるとか大規模開発が行われるということで、急速に人骨が集まり始めてしまって、ちょっと対応しきれなくなってきてる」と話しているそうです。開発のたびに遺跡などは見つかりがちですよね!
今回の新国立競技場の人骨発見だけでなく、今年は、他にも、都内の別の工事現場でも1000体近くの人の骨が発見されています。この際にも、専門家らは当時の生活を知るうえで重要な研究対象だとして、保管場所の確保を求めていましたが、新しい場所の開拓とともに文化遺産などの保管にも配慮してほしいですね!
これについては政府もこれについては対策を講じており、文化庁は来年度の概算要求にこうした骨の収蔵庫を新設することを決定しています。ネット上では「人骨って聞くとなんかロマンを感じる」「すごい!」「まとまって埋まってたってこと?」「なんか謎ありそう」と多くの関心が集まっていました。