カナダの奥地で遭難したある登山客が、熊から命を救ってくれた忠犬を「食って」生き残り、論争になった事件が再び話題になっています。
2013年11月、現地メディアによると、マルコ・ラボイさん(51)は同年7月、カヌーに数カ月分の食糧を積んだまま愛犬のドイツ原産「シェパード」とともに奥地へ旅行に出ました。
そうして遭難したマルコに野生の熊が襲い掛かったが、忠犬だったシェパードは、全力を尽くしてやっとの思いで熊を退けました。
熊が襲ってきたため、食糧は全部流されてしまい、長い間食糧がない状態だったので、彼らは数日にわたって空腹に耐えざるを得ませんでした。
そのため結局、マルコは自分を救ってくれたペットを石で殴り殺し、その肉を食べて餓死を免れました。
捜索作業に乗り出したヘリコプターにようやく救助されたマルコは、旅行を出た時に比べて体重が半分の40kgに痩せ、ひどい低体温症に苦しんでいました。
こうして生存したマルコは自分の愛犬を食べたことを認めました。
この事件がカナダ全土に広がると、人々は行き違った反応を見せました。
西洋社会はペットなどの動物保護に厳格な基準があり、この事件が非常に議論となりました。
人々は「どうして自分の命を救ってくれた忠犬を殺して食おうと思うのか」という意見と、「生きるためには仕方がなかった」という意見に分かれました。
この記事をみた国内のネットユーザーたちは「あのワンちゃんは巨大な熊には命をかけて戦ったが、熊よりもずっと軟弱な飼い主には死ぬまで殴られたんだね」「野生の熊も追い払ったシェパードがたかだか人間一人殺すことができなかったのか…主人だから自分を殴っても黙っていたんだろう」などといった反応を見せました。