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刺青というのは一度入れてしまうと消すことができないため、古くは刑罰として用いられることもありました。
消すことができないだけにそれだけの覚悟を決めるということで、極道が入れたりすることもありイメージの良くない刺青ですが、なぜ消すことができないのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
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皮膚というのは常に新しいものになっていますから、刺青を入れたとしても皮膚が生え変わっていけばその内になくなってしまうと考えるのが自然です。それでは刺青が消せなくなってしまう理由ですが、実は皮膚というのは生え変わるのは一番上の層だけでありその下の層に関しては生え変わることはないのです。生え変わることがないわけですから、一番上の層の下にインクが染み込めばずっとそこにとどまり続けることになり、一生残ることになってしまうというわけです。もちろん、下の層であってもダメージを修復する働きがありますし新陳代謝が行われますが、一度入れた刺青は消えることはなく、多少薄くなることはあっても一生残ってしまうことになります。point 374 | 1
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自然に消えることはない刺青ですが、絶対に消すことができないかというとそうではなく、いくつかの方法によって消すことは可能です。消すことはできるものの、完全に刺青を入れる前の状態に戻すことはできないため、やはり安易に入れるようなものではなく避けたほうが良いものといえます。
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刺青を消す方法として最もシンプルなのが、外科手術をする方法です。
インクの入った部分の皮膚を切除してしまえば、根本から取り去ることになるので消すことはできます。この方法では皮膚を剥がすことになるので手術跡が残ったり、皮膚を移植するために健康な皮膚の部分にも手術のあとが残ってしまうなど、別の形で刺青の痕跡が残ってしまうことがあります。
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レーザーを使用して刺青を消すという方法も近年は頻繁に行われるようになってきており、この方法だと体にメスをいれることがないため、負担が少ないのが利点となっています。レーザーを使用することでインクの色素を破壊することによって、刺青を消してしまうという方法です。負担が少ないのが利点ですが、切除と比較をすると完全に消し切るのは難しく刺青自体の痕跡が残ってしまうことが欠点だといえます。インクの色によっても消えやすさというのが変わってくるので、ほとんど目立たないレベルに消すことができるものもあれば、はっきりあとがわかってしまうぐらいに残ってしまうぐらいになってしまうものもあります。point 358 | 1
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近年は医療技術の進歩によって消すことができないとされていたものの消すことができるようになってきましたが、それでも以前のように元通りという訳にはいきません。手術をするにしてもレーザー治療をするにしても体に負担がかかりますし、更に高額な費用も発生してしまいます。刺青というのは入れるときに高いお金がかかるものですが、消そうとした時のも同じようにお金がかかり場合によっては入れるときよりもお金がかかってしまうということがあるのです。point 284 | 1
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後悔をせずに入れたことを一生満足し続けることができるのであれば良いのですが、大半の人は入れたあとに後悔をして消したいと願うだけに、消すことができるからと言って安易に入れることは避けたほうが良いでしょう。確かに現代の医療では消すことは不可能ではないものの、簡単に元通りにできるわけではない以上入れると消すことができないという認識は間違っていないと言えます。刺青のファッション性に魅力を感じるというのはおかしなことではありませんが、消せない刺青を入れずともファッションを楽しむ方法はいくらでもありますから、軽い気持ちで入れてみたいと思っているのであればもう一度よく考え直してみることが大切です。point 383 | 1