ペン画の描き方は作家の個性と性格が出ます。基礎が出来ていることで作品の仕上がりにも影響が現れます。初心者でも簡単にペン画をマスターできるコツを5つに分けて解説します
ポイント1.ペン画のペンを知ろう
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ペン画と言われる技法にはアナログ漫画には欠かせないつけペンを使います。漫画や絵その物の表現力を格段に上げてくれるペンです。使い方をマスターすれば、さらにペン画が楽しくなります。つけペンの特徴は、ペンの先に割れ目が入っていること。墨やインクにつけて描くため、割れの部分にインクがしみこんで、線が描ける仕組みです。考え方としてはボールペンのように、インクツボが中に入っているのではなく、その都度、付けて描くという要領になるわけです。基本的につけペンは先が割れている分、紙の表面の凸凹に描いた線が左右されます。たての線はスムーズでも、横にひくとぶれたりします。その為、つけペンを使うときは、ペンを動かさず、場所によっては、紙を動かして描いていきます。point 412 | 1
ポイント2.線の引き方
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つけペンを使って線を描いてみましょう。ペンを持つときは、紙に対して垂直にするのではなく、少し寝かせて持つと、描き易くなります。直線を描く時の一番のコツは、ペンを使うときに強弱をつけること。描き始めを「入り」と言い、描き終わりを「抜き」と言います。これはペンで描く動作を良く表現していて、描き始めの「入り」はやや力を入れて書き始め、徐々に力を抜いて、最後は引き上げるようにペン先を紙から話します。描きあがった線は、最初が太く、最後になるほど細くなります。力加減を調節することで、中ふくらみの直線も描けるようになります。真っすぐなスムーズな線を描けているときは、たいてい「シャーシャー」という紙との摩擦音がします。もし「ぎーぎーぎぎぎ」といった詰まった感じの音がしたら、ペンを立てすぎですので、寝かして調節しましょう。point 444 | 1
ポイント3.練習方法
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ペン画を上手に描くコツは、まずペンで表現したいものを正確に描けるスキルです。その為には、つけペンの使い方をマスターしなくてはなりません。つけペンを使いこなすために練習をします。この練習は、絵その物の練習やデッサンの練習とは別に機械的に行うことをお勧めします。効果的な練習の形は、円です。フリーハンドできれいな円が描ける様になるまでは、コンパスなどのガイドを使って練習するのも効果的です。同時に三角、四角も同じように練習します。直線や曲線もランダムに組み込んで、強弱をつけながら線が自由自在に描けるような練習を行います。point 356 | 1
ポイント4.アドバンステクニック
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単純な直線や円などの形が描けるようになったら、ペン画で実際に使用する技法のテクニックを描く練習をします。紙の上にAとして線を真横にひきます。そこから何センチか離した紙の下のほうにBという線を平行に引きます。このAとBをつなぐ線をまっすぐ等間隔にひいていきます。これは背景やベーシックな建物の構造を描いたりするときに良く出てくる技法です。つぎはかけ網と言われる、特に漫画などで使われる技法で、直線だけで密度を増したり減らしたりして、濃淡を表現するのに使う技法です。クロスハッチングとも言います。一本の線を何度も、角度を変えて重ねるだけで、建物や人物を描くと、平たんに塗りつぶすよりも、立体感が出ますので、是非マスターしたいテクニックです。point 318 | 1
ポイント5.習うより慣れろ
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ペン画でのつけペンの使い方は、慣れることが一番です。描き慣れることが重要ですので、今までボールペンやマジックなどを使用していた普段のライティングも、すべてこのつけペンを使うように変更しましょう。
まとめ
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ペン画の醍醐味は細かい表現です。ペンを使いこなして、詳細な表現が描ければあなたも一人前。少しの努力で、画期的に進歩できます。今日から早速ペン画を始めてみましょう