イタリアンの食材としてお馴染のルッコラは、ゴマ油のような香ばしい香りとコショウのようなぴりっと辛い味が特徴的で、サラダやパスタに独特の風味を加えることができます。栄養価も豊富で、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンE、ベータカロテン、カルシウム、鉄分などを含んでいてモロヘイヤや明日葉など青汁の原料になる野菜に匹敵するくらいです。
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ルッコラの栽培
ルッコラは耐寒性や耐暑性があり、どんな地域でもよく育つため比較的栽培が簡単な野菜です。それでもあまりにも暑い夏場や一年中温暖な地域だと失敗することもあるので、基本的に春や秋に種まきをします。
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日当たりと水はけがよい土壌なら地植えをするのが一番簡単ですが、春先には害虫の被害を受けやすいため初心者は秋に栽培するのがおすすめです。生育温度は15度から25度くらいが適していて、氷点下に近い温度でも発芽が可能です。湿気には弱いため、雨の多い季節はなるべく避けて、どうしても栽培したいならプランターで鉢植えにして雨よけをするなど対策を行いましょう。
30日程度で収穫することができる
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ルッコラは種をまいてから30日程度で収穫することができて、とても発育の早い野菜です。そのため一年間に何度も栽培してたくさん育てられますが、連作をすると障害が発生するため、一年ごとに植える場所を変えて土地を休ませることが必要です。春は虫がつきやすいので場合によっては防虫剤を使ったりシートをかぶせるなど、食われてしまわないように気をつけましょう。真夏は暑さで弱ってしまったり、水やりを忘れて枯れてしまったりすることも多いのでなるべく避けた方が無難です。真冬でも栽培はできますが、外に出していてもしっかり育たないので鉢植えにして家の中で育てるのが一般的です。point 361 | 1
ルッコラをどう食べる?
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自宅でルッコラを栽培していると、新鮮な葉をサラダに混ぜたりスープに加えたり、いろいろな使い方ができます。イタリアの食材と相性が抜群なので、トマト系のパスタに入れたり刻んでリゾットに飾ったり、イタリアンサラダのドレッシング、シーフードサラダの風味付けなど何でも応用できます。市販の冷凍ピザもフレッシュなルッコラを乗せればあっという間に高級感のある味になり、ピザトーストやホットドッグにも合います。
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日本では「ロケット」や「オデッセイ」「アストロ」などの品種が人気で、クセのない味わいや育つのが早いことなどメリットがたくさんあります。誰でも気軽に挑戦できる野菜なので、ルッコラを育てて美味しく味わってみましょう。