NHKの長寿番組である『NHKのど自慢』で前代未聞の出来事が起こり、ネット上でも騒然としています。放送された同番組では、終盤に差し掛かったところで、出演していた当時81歳の女性が生放送中に倒れるという緊急事態が起きました。女性を心配する声が相次ぐなか、司会を務めていた小田切千アナウンサー(50)への対応力に賞賛の声が寄せられています。
この日の放送は、北海道七飯町の七飯町文化センターからの生放送となっていて、出場者の歌が全て披露された後にゲストの鳥羽一郎さん(68)が歌唱していると、後ろで仕切りに生あくびを始める80代女性の姿が。すると、鳥羽さんが歌い終えた次の瞬間、隣の出演者に寄り掛かるように倒れ込む姿が映し出され、司会の小田アナがとっさに駆け寄ります。女性は胸に左手を当てながら完全に脱力していて、意識不明の状態だと見られ、ひな壇に座っていた他の出場者も一時騒然とする事態となりました。
その後、救護班もステージに上がるなか、女性に駆けつけた小田さんは救護を続けることを優先しながらも番組を続行。中断することなくエンディングを迎え、スタッフが女性をステージ外へ運び出していました。このパニックを起こすことなく女性も救護し、番組もエンディングを迎えることができた小田アナのとっさの対応に、視聴者からは「さすがベテラン」などと賞賛の声が相次いでいます。また、出演者に内科医の男性がいたことから、この男性が参加者の賞を発表している最中に介抱している様子が映っていました。そこで、視聴者から80代女性のその後はどうなったのか心配する声が上がっています。
NHKによると、「(女性は)会場に待機していた保健師が対応し、念のため病院で受診し、現在は回復しております。番組では会場に必ず救護スタッフが待機しており、今後も迅速な対応をしてまいります」(NHK広報)とコメントしています。70年以上続く長寿番組であり、一般人が参加するだけに、もしもの備えは十分だったようです。
今回、エントリーナンバーは10番で登場した女性は、歌手の舟木一夫さん(74)の「絶唱」を披露していました。その後、ひな壇で他の参加者の歌に耳を傾けていましたが、ゲスト歌手の2人目となる鳥羽さん(68)の歌が始まったあたりから時折口に右手を当てていたほか、歌の隣に座る出場者にもたれかかったり、胸に左手を当てるなどしていたということです。
鳥羽一郎が歌ってる時から様子がおかしかったもんな… pic.twitter.com/rSsLXep6HK
— 銷鑠縮栗 (@f07f13) August 18, 2019
ネット上では、“のど自慢”がトレンド入りするなど注目を浴びていて、女性が倒れた原因は不明ですが、「生放送という緊張からの高血圧や水分を控えたことによる脱水や熱中症などではないか」とネット上では憶測が飛び交っています。「のど自慢見てたけど、具合悪そうなおばあちゃん大丈夫だったかなぁ」「ステージのライトって見た目以上に暑いし、緊張してたって言ってたから熱中症か血圧が急に上がったかな。」「のど自慢で倒れたの初めて見た大丈夫かな、おばあちゃん」「番組の進行を止めないで最後までやりきった小田切さんは凄いとおもう」