今月18日、千葉県旭市の自宅に放火し、夫と長男を殺害したとして、65歳の妻が逮捕されました。捜査関係者によると、室内に油のような跡があったそうで、現場となった自宅から灯油の容器が見つかっていることが明らかになっています。
しかし、この事件、全貌が明らかになると同時に、ネット上で大きく注目を集めているようです。
放火した妻は夫と息子と3人暮らし。死亡した2人は病気を患っており、夫は病を患いほぼ寝たきりで、息子は重度の身体障害があり長年寝たきりだったそうです。また妻自身にも身体に障害があり、事件後「一人で介護して疲れた」という趣旨の供述をしているんだとか。
この事件の全貌が明らかになると、ネット上では様々な声が寄せられているようで、、、、
《いろいろと考えさせられる。 在宅介護者への抜本的な支援拡充が必要ではなかろうか。》《犯罪はダメな事だけど、ダブル介護の苦しさが分かるから同情してしまう…一人で抱えきれない。誰か手を差しのべて欲しかったな…。》《寝たきり2人を1人で介護するのはキツ過ぎる》《この状況じゃ人生に希望持てないよね》
殺人は決して許されることではありませんが、せめて誰かが手を差し伸べてさえいれば、こんな悲しい事件は起こらなかったのかもしれません。2005年の厚生労働省の調査で、自宅介護をしている人の4人に1人は介護うつという結果も出ています。政府がしっかり対策を練り、今後このような事件が起こらないよう願うばかりです。
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