今回初入閣となった堀内詔子大臣。
新型コロナウイルスのワクチン接種については「非常に重い責任を感じている。国民のなかには、ワクチンを2回受けられていない人がまだいる。希望する人が2回の接種を完了できる体制をつくりたい」と意気込んでいました。
ですが最近、堀内大臣の過去の行動に注目が集まっています。
それは2018年5月、高度プロフェッショナル制度(高プロ)などの『働き方改革』関連法案が強行採決された時、遺族の前でぴょんぴょんと跳ねたのです。
高プロは“高度な専門職に就いているひとたちの、労働時間の制限をなくす”というもので、一見聞こえはいいものの、この制度により“労働時間の枠がなくなり、長時間労働が合法化される”といった問題が指摘されています。
過労死などを引き起こす『残業代ゼロ法』などと呼ばれ、成立する前から問題視されていました。
そんな中立ち上がったのが、過労死遺族で集まった『全国過労死を考える家族の会』です。
『家族の会』は当時の安倍晋三首相に面会を求めますが、政府は応じませんでした。
それでも『家族の会』は首相官邸前で座り込み、反対の声を挙げ続けました。
そんな中行われた強行採決。
その場には過労死遺族も傍聴しており、野党は採決を止めるために委員長席に詰めかけました。
そして場内が戦場となる中、堀内大臣は委員長席に背を向け、“賛成”を意味する起立を議員に煽るために、両手を広げてぴょんぴょんと舞ったのです。
堀内大臣の入閣に、社民党の副党首・大椿ゆうこさんはTwitterで「過労死・過労自死した労働者の遺族が傍聴する中での強行採決。飛び跳ねる堀内詔子議員を見た時、『私たち、この人たちに殺される』って本気で思ったんですよね。私たちの命のこと、これっぽっちも考えてないって。飛び跳ねるあの姿、あまりに醜悪過ぎて忘れられないし、忘れちゃいけない」と強行採決時のことを回想しました。
そしてネットでも「過労死の遺族が遺影持ってる目の前で残業代ゼロ法案を強行採決する音頭を取ってダンスしていた人」「搾取する法案に躍り上がって賛成する会社社長夫人」「市民の生命に直接関わる役職というのは非常に不安」と “遺族の前で大はしゃぎ”したことを思い出す人たちが続出しました。
先月30日、堀内大臣は「岸田文雄新総裁のもと、コロナ対策や財政再建など、さまざまな課題を乗り越え、明るい日本の未来のために頑張ってまいります!」とツイートしました。
堀内大臣の思い描く“明るい日本の未来”とはどういったものなのでしょうか。
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