「A10和牛は存在しない」
ホリエモンがツイッターで、ある人気焼肉店のメニュー記載を「すげぇ詐欺広告」と苦言を呈したことが分かりました。
その後、該当焼き肉店は謝罪文を発表するなど、炎上騒ぎがありました。
ホリエモンがツイッターでこのように苦言を呈しました。
「A10和牛は存在しない」
すげぇ詐欺広告に #wagyumafia が使われてる苦笑。A10ランクなんて和牛は存在しません。https://t.co/fZAwyKmyXa
ADVERTISEMENT — 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) December 27, 2018
ホリエモンこと堀江貴文氏がある焼肉店の広告に「詐欺広告」と苦言を呈しました。
実は、ホリエモンは自身で焼き肉店「WAGYUMAFIA」をプロデュースしている程、焼肉に関しては詳しいです。
そんな堀江氏が「これはすげぇ詐欺広告」だと指摘した理由は一体、何だったのでしょうか。
実は、該当焼肉店が「和牛では存在しない等級」と言われている「A10」という表記を使ったからでした。
その焼肉店は公式インスタグラムに存在しない牛肉ランク「A10」と表記し、さらに無関係の店でありながら「#wagyumafia」と書かれていたからだ。
引用:buzz-plus.com
和牛の等級に関して、コチラを参考にしてください。
格付けは「日本食肉格付協会」が定めています。
- 歩留まり等級と肉質等級
歩留まり等級は三区分(A,B,C)、肉質等級五区分(1,2,3,4,5)で分離評価されます。 全部で15通りから格付けされ、脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まり、きめの各項目から最高の等級5~最低の等級1まで5段階で判定されます。 枝肉重量に対する部分肉重量の割合。その区分を示したのが歩留まり等級です。
引用:omi-gyu.com
確かに和牛の等級は、「A10」などは存在していない(格付け協会が定めていない)ことが明白でしたね。
果たして、このような問題が生じた焼肉店は、どこでしょうか―。
問題の店は、「とらじ亭 大塚店」と言います。
焼肉店のコメント:「A5ランクなんて基本です。老舗はA10ランク以上です。肉は嘘つきません」
引用: buzz-plus.com
これに対して、ホリエモンのコメントはこちらです。
堀江貴文氏のコメント:「すげぇ詐欺広告に #wagyumafia が使われてる苦笑。A10ランクなんて和牛は存在しません」
引用: buzz-plus.com
BuzzPlusNewsの調査による、以前から「ととらじ亭」は、「A10和牛」という表記を使っていたことが判明されました。
・黒毛和牛A10以上盛り合わせ
JR大塚駅から徒歩1分ほどの好立地にあるとらじ亭の大塚店に出向くと、店頭に貼られたメニューにはハッキリと「黒毛和牛A10以上盛り合わせ」(特上4800円 上3800円)と書かれていた。
ほかのメニューにも「黒毛和牛A10ランク以上」「A10ランク以上の希少赤身」と書かれていた。これはさすがに「間違った」「投稿に誤りがあります」という言葉では言い逃れできない。
引用:buzz-plus.com
また、ホリエモンの指摘があっても、店のメニューはしばらく直されていないことが分かりました。
こちらは、とらじ亭代表の音羽宏律氏がホリエモンのツイッターに対する返答です。
・音羽宏律氏の謝罪と弁明
「とらじ亭四代目代表の音羽と申します。この投稿に誤りがありますので、訂正してお詫び申し上げます。誤 黒毛和牛A10ランク 正 黒毛和牛A5ランクBMS10以上。BMSは9以上からがA5ランクなります。当店はBMS11.12のみの仕入れなので、正真正銘の黒毛和牛A5ランクです。 ※下記に追記します。
- A10ランクの認識と表記の経緯について
業界入りした13歳の時、黒毛和牛に等級があることを学びました。A5ランクというのが最高のお肉であり、生産者様の最高の仕事の結果です。16歳の時、他の老舗焼肉店のもとで修行時代、A8というのがあると言われました。問いただすと、BMSというA5ランクにもレベルがあることを教わり、また、驚くほど仕入れ値が違うことを学びました。この時からBMSの数値を番号で呼びました。
戦後からの創業100年に向けて、日本の生産者様が育ててくれた最高の誇りを取り扱う焼肉店であり続けたいとの想いから、赤身肉にも力を注ごうと決めました。某有名店の店主に頭を下げて、仕入先をご紹介頂き、A8以上を売ってほしいとお願いしました。
すると、10番以上もあるんですと紹介され、ブランドに拘らなければ11番、12番を納品しますと言われました。別室で吊るされたお肉を生でそのまま切り出され、その肉を生で食べました。(とろけるような甘味)これまで味わったことのない幸福感に包まれた私は、このお肉以外は買わないと決めて、値段を聞くと同じ黒毛和牛A5ランクでも仕入れ値が驚くほど違いました。
でもこの正真正銘の黒毛和牛10番以上を扱いたいと思ったので購買を決めました。この頃から私と業者さんとの間では黒毛和牛A5ランクは当たり前で、何番なのか?という番号のやり取りになり、また、それを社員に伝える際もBMSというレベルの説明も合わせながら(10番以上)とか(10ランク以上)という言葉に簡略化し、社内認識の固定化をしました。多店舗化する過程でグルメサイトなどでは【情報のわかりやすさ】を重視し、A10ランク以上という表記をしました。
2.黒毛和牛A12ランク以上の表記と経緯について
(中略)
この度は堀江貴文様、和牛マフィアの皆様にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。また、【焼肉・ホルモン料理とらじ亭】にご来店頂いた皆様にご心配をおかけしましたことをこの場を借りて、お詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
皆様がお金を払ったお肉は、紛れもなく日本の最高の生産者様が育てた最高の黒毛和牛A5ランクです。通常取り扱っている上カルビ以上はBMS11、12の正真正銘の黒毛和牛A5ランクです。特別に取り扱っております上カルビ以上はBMS12の正真正銘の黒毛和牛A5ランク優秀賞です。乱文失礼しました。焼肉・ホルモン料理とらじ亭 四代目代表 音羽宏律」(転載ここまで)
引用:sukosukonosuko.blog.jp
昔の仕入れ先によって、独自の等級表記があったのかもしれません。
しかし、現在は「日本食肉格付協会」が等級を統一しているので、統一のランクに従わなければなりません。
また、「無関係の焼肉屋のハッシュタグ #wagyumafia をインスタグラムにつけて投稿した件」に関しては、お詫びの言葉も訂正もありませんでした。
ネットでは…
「酪農業界にいた人間だけど、こんなアホ見たことない。 何を勉強してきてんだか。 入社3年目のガキに劣るのがランクがどうこう語るの百年早いよ。とっとと消費者庁は取り締まれよ。 」
「「この表記の仕方だと詐欺ですね」 最初に認めた様に見せ掛けて、あとは昔話で誤魔化してるのな。 やっぱ食肉扱うやつらってアレなんだろうねぇ… 」
「この謝罪で更なる炎上の予感が。 A5ランクでBMS11、12以外の肉がもし提供されてたら完全に偽装になるぞ。 現、元を問わず従業員や仕入れ業者の内部告発に期待! 」
「グラム3000円もするのか 、A10でもA20でも何でもいいわ 、きっとうまいんだろうな 」
「犯罪者やんけ店を畳めあほ 、本文も言い訳してるだけやんけアホ 」
「そもそもA5が最高とかが嘘だろ 、アルファベット部分なんて歩留まりだから食う側にとっては関係ないし 」
「悪気はないみたいだしいいんじゃない? 」
「この社長の言葉を信じるのだとしても、これって要するに卸業者の言うことを鵜呑みにして銘柄も分からない詳細不明の肉を仕入れてたってことじゃん 」
「もしかしたら肉が嘘ついてる可能性ありますね」
「A5なんて肉の質や味には全く関係ないので A5ランクを売りにしてる店は全部詐欺」
「とらじ亭がリーズナブルで美味しく店員の接客もいいなら食べに行くよ」
「誇大広告はいけません!」