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サッカーの世界において、左利きの選手というのは有利です。なぜ有利なのかというと、多くの選手は右利きなので、左利きのボールの持ち方や間合いに対応するのが難しいです。世界的にも左利きの選手というのは珍しく、独特の武器を持っている選手が多いです。有名な選手を挙げると元アルゼンチン代表のマラドーナ、アルゼンチン代表のメッシ、元オランダ代表のロッベンなどです。マラドーナは誰もが知る伝説の選手で、独特のリズムを持ったドリブルが最大の武器でした。メッシも同じく独特のリズムがあり、シュート、パスなどボールを扱う技術は世界トップです。メッシの場合は、右足も上手く使えるので左足だけの選手ではないです。ロッベンは右ウイングの選手で、中に切れ込んでシュートを打つのが得意な選手です。自分の形を持っている選手で、左足の強烈なシュートが有名です。
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左利きの選手は日本にもいます。有名な選手は中村俊輔、本田圭佑になると思います。中村俊輔は左足を使った柔らかいタッチと正確なキックが得意な選手です。その左足で数々のゴールを生み出してきました。特にフリーキックに関しては世界でも指折りの選手です。そして、現在の日本代表の象徴的な選手が本田圭佑です。本田圭佑は左足の強烈なキックが最大の武器です。キック力は歴代の日本代表の選手でもトップクラスです。そのキック力を生み出しているのは、腰と下半身の力強さです。強力なシュートを打つ時のボールの蹴り方は、インステップキックやインフロントキックというキック方法を使います。簡単に説明すると、軸足を深く踏み込み、足の甲の部分でボールを思い切り蹴ります。この蹴り方は一番ボールに力を伝えやすく、ミドルシュートやロングフリーキックなどで多く使われます。
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本田圭佑はこのキックのが上手く、代名詞でもある無回転シュートもこの蹴り方で蹴っています。無回転シュートは、ボールの中心を押し出すようにして蹴ります。無回転シュートは名前の通りで、回転しないシュートのことを言います。回転しないボールは空気抵抗によって不規則な変化をします。不規則な変化は蹴った本人にも分からないので、相手のゴールキーパーに分かるはずがありません。なので、相手ゴールキーパーは一歩も動けないでシュートが決まることもあります。しかし、逆に考えると、狙ったところにボールが飛んでいかない可能性が高いということです。良い軌道で飛んでいっても、思わぬ軌道の変化で枠外にシュートが外れてしまうなんてこともおりえるのです。
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本田圭佑はこの無回転シュートをワールドカップの舞台で決めているので、無回転シュートの印象が強いですが、これだけの選手ではありません。182センチの長身と、屈強なフィジカルを活かしたボールキープも得意な選手です。さらにボールをキープした状態で味方の上がりを待ち、絶妙なタイミングでパスを出すことができるので、攻撃的なポジションであればどこでもできるポテンシャルを秘めています。実際に、南アフリカワールドカップの時は、センターフォワードでプレーしました。それまでセンターフォードの経験が無かった本田圭佑ですが、体を張ったボールキープと、少ないチャンスを確実に活かす決定力で高い評価を得ました。この南アフリカワールドカップでの活躍により、本田圭佑は世界の名高い選手達と肩を並べるところまで駆け上がっていきます。
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現在、本田圭佑はメキシコの名門サッカークラブで活躍しています。環境が変わると大変なことはたくさんありますが、それが成長に繋がるという見方もできます。本田圭佑は31歳になり、次のワールドカップが最後になる可能性が高いです。