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◼︎注目されている若手俳優
宮城県仙台市出身の本郷奏多は、20代の若手俳優の中でも注目されている人物です。
誰もが認めるとびきりのイケメンという感じではないものの、独特の世界観を醸し出すオーラのような物を持っており、個性的な役柄を演じさせたら、若手の中でもトップクラスの実力を発揮するといえます。俳優業の傍ら、勉学にもいそしみ、日本大学芸術学部写真学科を卒業しています。
2002年から本格的に俳優として活動を始めた本郷奏多ですが、実はその芸歴は長く、幼稚園の頃から仙台のモデル事務所に所属し、キッズモデルとして活動をしていました。
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その後、成長するにしたがって現在の所属会社であるスターダストプロモーションに移っています。
2002年、映画「リターナ」で俳優デビューをしたと思ったら、2005年には14歳でありながら「HINOKIO」で初主演を果たしています。
幼少期からの芸能活動という素地があったことから、すんなりと俳優業へと入り込めたのではないかと思われます。
その後も映画においては、「実写版 テニスの王子様」、「NANA2」などに出演しています。
佐藤信介監督によって人気コミック「GANTZ」が映画化されるにあたり、キャスティングされた時には、「あのGANTZスーツが着られる」とかなり興奮したそうです。けれど、キャスティングされた西丈一郎は、GANTZスーツの上にスウェットを着用しているスタイルでしたので、スタッフから「本郷君にはスーツは上だけしかいらないよね」と言われ、「そうだね」とがっかりした気持ちで答えたと話しています。
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◼︎グループではキーパーソン役
「GANTZ」における西丈一郎は、重要なカギを握るキーマンとして描かれていますので、出番は比較的多くなっています。
敵なのか味方なのかの判別がつきにくいこともあって、独特のオーラを放つ彼の演技が、作品全体に大きな影響を与えていると言っていいでしょう。
一作目の「GANTZ」と二作目の「GANTZ PERFECT ANSWER」の間に、スピンオフとして西丈一郎の視点から見たテレビ作品「ANOTHER GANTZ」が作られており、ここでは作品のほぼ全体に出演しています。
最終作へ向かうための細かな部分が描かれているため、ドラマも交えて3作を通してみると、「GANTZ」の世界観がよくわかります。
「GANTZ」の撮影は夜中に行われることが多く、キーマンでありながらも出演シーンの撮影までの待ち時間がかなり長かったことから、待っている間はもっぱら寝ていたと話しています。
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寝ているところに急にスタンバイの声がかかるので、寝ていた形跡を隠すのに苦労したとのことですが、作品を見る限りではそのような様子はみじんも感じさせません。話題の映画ではその他に「進撃の巨人」にも出演しており、今後も出演作が公開される予定です。
テレビドラマへの出演も数多く、2004年からさまざまな作品に出てきました。
同年代の俳優がたくさん出演した2014年放送のドラマ「弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜」では、とにかく目立ちたいナルシスト的な高校生を演じています。
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◼︎野球部で活躍中
野球部員が足りないことから、とにかく目立ちたがり屋の生徒を集めろという、二宮和也演じる青志先生の指示のもと、コンダクターをやりたがっていた本郷奏多演じる亀沢俊一も野球部の一員になります。
バットの振り方も知らず、守ってはエラーだらけという亀沢ですが、新聞配達をしながら、名門高校に通うために古い一軒家に一人暮らしをしながら、徐々に野球の面白さに目覚めていく高校生を、違和感を感じさせることなく演じました。
特に自分に陶酔するシーンでは、抜群の演技力を見せ、高校球児の奮闘を面白おかしく伝えるには、絶好のキャスティングだったといえます。