1日、東京五輪・パラリンピック組織委員会は、国際オリンピック委員会(IOC)が五輪開催期間中の8月6日の“広島原爆の日”に関して、広島市などが黙とうの呼び掛けを要請していたにもかかわらず、選手や大会関係者に黙とうを呼び掛けるなどの対応はしない方針だと述べました。
とりわけ大会前に広島を訪れていたIOCのバッハ会長に対し、「バッハじゃなくてバッカ」「広島へは観光で行って、別に何も感じなかったってことなんだな」「何のために広島に行ったんだ、これでバッハという人間の冷酷、極悪さが表面化した」と、ネット上で怒りの声が続出しました。
その反面、少数ですが、「原爆の追悼はあくまで日本の国内のこと」「広島は開催都市でもないし、一律に実施することに違和感を覚える選手もいるのではないか」など、理解を示すコメントも見られました。
五輪・パラリンピックでは、2016年リオデジャネイロ大会以降、歴史の痛ましい出来事や、さまざまな理由で亡くなった人たちを敬う内容のプログラムが閉会式に盛り込まれています。
IOCは、広島の人たちへの思いも8日の閉会式で共有したいと考えているそうです。