23日、人気アイドルグループ『欅坂46』のセンターを務める平手友梨奈さんが、公式サイトを通じて同グループを脱退すことを発表しました。これに併せて、織田奈那さん、鈴本美愉さんの2人が卒業し、佐藤詩織さんが活動休止することも発表されています。
欅坂46は2015年に結成され、翌16年4月にはファーストシングル「サイレントマジョリティー」でデビュー。その年にNHK紅白歌合戦に初出場し、昨年末には4年連続4回目の出場を果たしました。そんなグループにとってかけがえのない存在が平手さんです。平手さんは、デビューシングルから最新シングルまでの全てのセンターを務めたエースです。しかし、突然の電撃脱退となった平手さんはなぜ卒業ではなかったのでしょうか。関係者によれば「平手本人の希望」だといいます。
「脱退は卒業よりもマイナスに取られがちな言葉。平手自身がグループに迷惑をかけていると責任を感じたからこそ、この言葉にこだわったのでしょう。グループが全盛期を迎える中で、シングルは昨年2月からほぼ1年間もリリースなし。平手はこれまで心身ともに浮き沈みがあり、たびたび休養に入らざるを得なかった。センターに平手を据えるシングルの制作は、前に進むことができなかった」(芸能プロ関係者)
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欅坂46は“笑わないアイドルグループ”として世間に認知され、メッセージ性が強い歌詞、激しいパフォーマンスを披露してきたことで熱狂的なファンを獲得しています。特に、平手さんは憑依体質と呼ばれるパフォーマンスが有名です。「平手もこだわりが強く、特に昨年の紅白で披露した代表曲『不協和音』では、全身全霊を込めてパフォーマンスするため、歌うと心身の調子を崩してしまうほどで、しばらく“禁曲”となっていました」(前出・芸能プロ関係者)
業界では“表現者”として平手さんの評価は高く、とある芸能プロ幹部は「将来は大女優になる可能性を秘めている」と語っています。そんな絶対的なエースでもある平手さんが、いつからか周りから煙たがれるようになったといいます。「欅坂46のイメージを誰よりも大切にしていた平手は、ある撮影現場でのセットや全体のイメージが自分が考えていたのと違ったため、『これでは欅坂46のイメージが壊れてしまう』などと訴え、一旦、流れてしまうことがあった。」(広告代理店関係者)
当時、現場にいたスタッフからメンバーまで平手さんに振り回され、騒然としていたようです。「大人の言いなりになることが多い未成年アイドルのなかでは、前代未聞の行動です。そんな平手の強いこだわりを理解するメンバーがいる一方、乃木坂46のようなアイドルを目指していた者もいて、グループは一枚岩ではなかった」(前出・広告代理店関係者)その強いこだわりから秋元康総合プロデューサーにさえ一歩も引かず、意見を主張し続けることもあったんだとか。
平手さんは脱退を発表した同日、ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FM)に出演しました。そこでは、「今は話したいとは思わないので、いつか自分が話したいと思った時に機会があれば話させていただこうと思います」と脱退の理由を明らかにしませんでした。芸能活動を続ける平手さんが今後アイドルからどのように成長していくのか注目が集まります。