操縦席に座ってピースサインをするひとりの女性の写真が、インターネット上で拡散されました。空を飛んでいる飛行機の操縦席に本来いるはずのない一般人が座っているのです….
。中国・桂林航空のパイロットが飛行中、操縦室に一般人の女性を招き入れていたことが発覚し、パイロットは終身乗務禁止の処分を受けました。
飛行機の操縦席に座っている女性が自ら写真を中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」に2枚投稿。写真には「機長にすごく感謝」というコメントが添えられています。すると、中国の航空ブロガーが3日に見つけ、写真に写った紙コップなどから桂林航空機の今年1月4日の便で飛行中に撮影されたことを突き止めました。point 273 | 1
驚くことに、桂林航空は問題の写真が指摘通り今年1月4日に中国南部の桂林から東部の揚州へ向かう便の中で撮られていたことを認めたのです。これによって、パイロットを終身フライト禁止の処分となりました。中国共産党機関紙の人民日報によると、女性は桂林にある観光大学の客室乗務員養成コースで学んでいますが、パイロットと直接個人的なつながりがあったのかどうかは明らかにはなっていません。
一方で、この女性はSNSでセレブな生活ぶりを披露してちょっとした有名人だったようです。また、今回の一件以降、問題の写真を取り下げました。しかしこの写真を見つけたブロガーの投稿には2万2000件もの「いいね!」が集まっています。
中国では他にも同様のケースが起こっており、昨年、深セン東海航空のパイロットが飛行中に妻を操縦室へ招き入れたとして、6カ月の乗務禁止処分を受けています。中国では立場を悪用した行いが増えているようですが、同時に社会の目が厳しくなっているのも事実。
この報道をうけ、中国のネットユーザーは「すごい女だ。たった1人で航空会社をめちゃくちゃにした。もう桂林航空には乗らない」などといった声があがっています。
めざましい経済発展を遂げた中国には、私たちが想像を絶する‟スーパーリッチ”と呼ばれるレベルの金持ちが存在します。最近では、中国の富裕層の数が米国の富裕層の数を初めて上回ったことも明らかになりました。
しかし、このように中国経済の急激な発展によってかつてないほどの速度で貧乏人から億万長者になったことで新しく生まれた富をどのように扱えば良いのかを知る人はいないのだそう。‟成金”としての浪費にお手本となるモデルが存在しないため度を超えた非常識なお金の使い方となっておしまうようです。急すぎる経済成長とその裏には、様々な問題が起こっています….point 334 |
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