ディズニーの大ヒット映画「ベイマックス」のエンディングテーマにも採用されたaiの「story」。歌詞が出来るまでの過程と、その意味を探っていきます。また、日本語版と英語版の違いにも触れていきます。
aiのstoryとベイマックスはリンクしている
写真:universal-music.co.jp
原作はマーベルコミックですが、ベイマックスはいかにもディズニーらしい映画です。細部まで作りこまれ、マイノリティーや海外の人にも配慮とサービスが行き届いています。元々は単なるシングル曲でしたが、未発表だった英語版が日本語版ベイマックスのEDに採用されました。おそらくは何百とあった候補のなかから絞り込まれたのですが、これ以上に合うものはないというくらいに映画とマッチしています。英語版の歌詞である「You’vegivensomuchtome,memoriestostay.
AstimegoesbyIwonderwhy,Ijustcouldn’tbemyself.
」(いろんな思い出をくれたね。年月が経っても自分らしく何故だかなれない)という歌詞は、家族を失った主人公のヒロ君の心情をぴったり移していると言えるでしょう。
翼とベイマックス
写真:osusume-torendnews.com
「Causeyou’rethereason.
Ifeelaliveandthere’snothingtoholdmedown.
You’rethereason. Icanspreadmywingsandfly. 」(君がいるから、僕は自分を抑えられる。そして君がいるから僕は翼を広げて飛べる)サビの部分ですが、日本語版と意味内容的には変わりません。ベイマックスを見たことがある方なら分かると思うのですが、あのロボットは街の人を守るために活躍します。ドラマチックですよね。
日本語版の歌詞と英語版に違いはあるの?
写真:youtube.com/watch?v=JUTIfhPrGcc
英語版の歌詞も日本語版の歌詞も、全体の流れは一緒です。違いがあるとすれば、英語版の方がより言葉数が多い事と、権利意識のようなものが見えることでしょうか。英語版の歌詞「Wehaveourownstory.
Weallhavethepowertomakeachange.
」は、日本語版なら「だからずっと、ずっと諦めないで…」に相当する歌詞だと思いますが、より公民権運動のような人々を鼓舞する歌になっていると言えるでしょう。
aiのstoryのピアノ版
写真:okmusic.jp
人気曲なので、実演演奏や楽譜、タッチ動画などがほうふにあります。それを皆さんに紹介しておきます。
aiのストーリーの人気の秘密
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元々ただのシングル曲だったのが大ヒットして、カラオケや結婚式の余興、さらにはディズニー映画の主題歌に採用されるまでになったのでしょうか?色々と理由は考えられますが、一つ考えられるのはその「メッセージ性の強さ」です。ソウルフルな歌声で、かなり複雑な思いを表白しています。失恋ソングでは決してないのですが、恋愛ソングともまた違います。「私が君を守るから」と歌詞にはありますが、「ずっと閉じ込めてた胸の痛みを消してくれた」とある通り、精神的にマッチョな人間が「あなたを守る」という曲でもありません。徳永英明さんが「この曲は歌えない」とカバーしなかったのも、こういった事情が絡んでいるのでしょう。
まとめ
写真:music-lounge.jp
たんなるシングル曲がディズニー映画のエンディングにまで上り詰めるのは凄いですよね。結婚式の定番ソングでもありますが、歌のには少しパワーと理解が必要です。歌詞をじっくり捉えなおしてみましょう。