売れっ子女性タレントが、年上の芸人と結婚。「金や顔で男性を選ばない女性」「若く美人な女性を射止められる男性」と、どちらの好感度も上がります。1年も経てば、おしどり夫婦として引っ張りだこです。木下優樹菜さんとFUJIWARA・藤本敏史さん、藤本美貴さんと品川庄司・庄司智春さんはそのいい例でした。「藤本」という名字も含め、驚くほど共通点が多かった2人の女性タレント。しかし、明暗は真っ二つに分かれています。
彼女たちの夫、藤本敏史さんと庄司智春さんは共に吉本興業所属。なおかつヘキサゴンファミリーの一員でした。男性側が押して押して猛アピールし、最初は断っていましたが「こんなに私を思ってくれる人はいないだろう」と根負けして交際に至ったという経緯もそっくりです。結婚した時期もユッキーナは2010年、ミキティは2009年と近いのです。point 218 | 1
両家とも子宝に恵まれ、夫たちは厚労省が後援するイクメン・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。惚れた弱みか、妻の尻に敷かれていることをエピソードトークで語るのも同じでした。ヤンキー口調で自分をののしる妻の様子を、周りに引かれない程度に笑いに変える。それこそが格差婚と言われても、結婚生活をうまく続ける秘訣のように見えました。
しかし、ユッキーナ・藤本敏史さん組は離婚。ユッキーナに至っては芸能界引退を表明したものの、不倫疑惑まで出てくる有様です。一方のミキティ・庄司智春さん組はとても円満のようで、先日もデートをした時のインスタグラムが上がっていました。結婚当初は「すぐ離婚しそうなカップル」に名前を連ねていたものの、10年経った今でもラブラブです。point 222 | 1
もともとユッキーナとミキティは、ほとんど同じ世界を生きていました。ともに安室奈美恵さんに憧れ、モーニング娘。オーディションを受け、どちらも最終選考で落選しています。その後ユッキーナは109で働き、ミキティはデビュー後でしたが、まさに109に遊びに行った時に庄司智春さんにナンパされたといいます。ヤンキー気質、芸人の歳上夫、自分の方が夫より人気も収入も上。思考回路も行動範囲も、選ぶ男も似ている女性の運命を分けたもの。それは意外ですが、「大物から可愛がられるかどうか」の差だったように思います。point 312 | 1
ユッキーナは、言わずと知れた島田紳助さんファミリーの一員でした。当時の島田紳助さんのパワーは相当に大きく、彼の後ろ盾は芸能界での成功を約束されたようなものだったでしょう。島田紳助さんの一声で歌手ユニットデビューが決まり、紅白にも出場しました。「ちょろい」と語っていた姿が思い出されます。
大御所から目をかけられるということは、安心感と自尊心を高めてくれます。ちょっと問題を起こそうと、私には大物が認める実力があるのだから大丈夫、と錯覚してしまうのではないでしょうか。ユッキーナの場合は、さらに大手事務所というのも拍車をかけたでしょう。
一方ミキティは、あれだけ人気だったアイドル時代に、庄司智春さんとの交際を貫こうと事務所もファンも敵に回しました。当時から「敵が多かったね」と言われるほど、ハロプロメンバーとも仲良くせず、気の強さをあからさまに出していた彼女。特定の大御所と絡んでいたイメージもあまりありません。
自分の大事なものは、誰の助けも借りずとも一人で戦って守る。そんな気概を、長いこと見せ続けているミキティ。ヤンキー売りのユッキーナに対し、孤高のヒットマンのような無頼さと肝の座りようです。しかしその、群れず媚びずの姿勢が、似たところの多い2人を決定的に分けたように思います。
ネット上では、このような考察が上がっています。
・ミキティーは、なんだかんだ言っても旦那さんを愛してるって分かるいじり（？）してるのに対して、ユッキーナは悪辣に旦那さんをコケにしたいじりをしてたし、完全に下に見てた。それの差ではないですか？
・つんくに協調性がないとバッサリ切られた木下優樹菜とソロデビューさせてもらえた藤本美貴、これが全て。
・ミキティんとこも旦那が最近あんまりテレビで見ないから、勝ち組かと言ったらどうかとは思うが、彼女は夫を立てられるけど、ユッキーナは見下してる。いくらフジモンが儲けてお金があっても幸せ度は彼女の方が上なんじゃないでしょうか？
・ユッキーナとミキティを同列にならべるのは失礼だと思いますが…。芸能界での実績が違いすぎる。タレントとしての実力もレベルが違う。
・藤本さんって蛮行エピソードはいろいろありますが、一般ファンに牙を向いた話は聞いたことがありません。アイドル時代も、握手会やイベントでのヲタクへの対応は、意外にも「すごく良かった、優しかった」とファンは口を揃えて言います。若い頃から興行の仕事をして、ファンと直接向き合う経験を積むことは大事なのだと思います。