大河ドラマ「麒麟がくる」の、沢尻エリカの代役として抜擢された川口春奈(26)。
役どころは長じて織田信長の正室になったという斎藤道三の娘、帰蝶(濃姫)。この代役が大きな話題となりましたが、川口は故郷の五島列島で、知られざる苦労を重ねていたようです…。
現在、川口の故郷の五島列島でスナックを営んでいる、実の母親は大河ドラマへの出演が決まった日のことを次のように語っています….
「大河が決まったとき、ふとケータイを見ると、知り合いから“春ちゃん、おめでとう!”という連絡がいっぱいきていたんです」
最近、お店のビールを‟アサヒ”から‟キリン”に替えたという。なんでも、キリンの営業の方が来て「娘さん、『麒麟がくる』への出演、おめでとうございます。そうなるとキリンビールを使ったほうがいいんじゃないですか」と言われたからだと。
そうはいってもとにかく気が気じゃないという母親。つい先日テレビに出ている娘を見たら、痩せているように感じ「苦労しているのかな、と思ってすごく心配になったわ。嬉しい気持ちもあるけど、心配のほうが先に立っている。たぶん私は、大河も心配が勝つから見られないと思う。芸能界は明日がわからない世界だから、春奈には早くいい人を見つけて嫁に行ってほしいと思っているの」と語っています。
このように子煩悩なのは、‟苦労をかけた”という思いがあるからのようで、川口が幼いころに両親は離婚。
中学校に上がるころは父親の住む地域から離れ、隣町の中学に通っていたそう。それから、母親は介護施設で働いていましたが、農協職員でなかなかのイケメンだった父親は5、6年前に亡くなったそうです。
夜、自転車で帰るところで道路から高さは1メートルくらいの畑に転落し、打ちどころが悪くて亡くなったそう…。こうした経緯は、川口にとって辛い思い出になったようです。
川口の実家は、母屋とは別に離れがあるそうで、そこに住む祖母が次のように語ってます…
「春奈はもうだいぶ来とらんです。小さいころは母屋に住んでいて、明るい子で、近所でよく遊んでいました。お父さんがいれば、いまも来るかわからんけど。でもテレビは見るね。孫やけんね。見ると、やっぱし大きくなったなと思いますよ」
2007年にファッション雑誌「ニコラ」(新潮社刊)のオーディションでグランプリを獲得したことがキッカケで芸能界入りした川口。中学卒業後は東京の堀越高校に通っていましたが、堀越は親を含めた面談が結構あるのもあって、それまでは東京と五島を行ったり来たりしていたそうです。
母親は1年のうち滞在は半々くらいだったようで、川口が東京に行くまでは五島でケアマネージャーをしていて、行ったり来たりのときも仕事することがあったそうです。
川口が高校を卒業してから、母親は五島に戻って介護施設の同僚と2人で店を始めましたが、繁盛したのでそれぞれが店を持つようになったそう。川口は暇ができると、ちょくちょく五島に帰ってくることもあるようです。
最後に母親は「それから春奈はお父さんのことが恋しいみたいで、よくお墓参りに来ますよ。そのために帰ってきてたから。お父さんが好きだったんでしょうね」と話しています。
大河の代役を務めたとして注目された川口ですが、若くして重ねた苦労、気苦労があったようです。初めての時代劇である大河での活躍で今後も大いに結果を出してもらいたいものです!