木村多江は、最近の女優で最も薄幸な役が似合う女優と言われています。確かに木村多江より他にこれまで薄幸な役を演じている女優はいないのかもしれません。なぜそれほど薄幸なイメージがあるのかというと、彼女の演技力はもとよりそのどことなくはかなげな涼しげな目元や顔つきも、幸の薄い女性を演じる理由になっているのかもしれません。
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そんな木村多江は、現在では結婚をして子供を育てている働くお母さんでもありますが、女優として世に出て活躍し始めるのは意外にもそれほど早くはなく、芽が出るまでは舞台女優として活動を続けていました。舞台女優だけでは食べていけませんので、アルバイトで生計を立てていたというエピソードもあり、過去に働いたことがあるバイトも一つや日達ではありません。
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木村多江は子供のころはお嬢様大学として知られる私立大学付属の学校に通い、エスカレーター式に高校まで進学しますが、その後演技を学ぶためそのまま大学に進学せずに演技の専門学校に進学します。しかし在学中に父が他界したため、働くこと余儀なくされアルバイトをいくつも掛け持ちして家計を支えたというエピソードもあります。木村多江の幸薄そうなキャラクターでアルバイトをいくつも掛け持ちしているとは、キャラクターをそのまま地でいっているようでもありますが、木村多江は舞台女優として実績を積み続け、いつしか映画やテレビなどでも活躍するようになります。
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貧乏だったときには1か月の1万円程度で食事代をまかなうことも珍しくなかったほど貧しかった時代を経て現在では大手広告会社に勤めるエリートサラリーマンの妻であり、ベテラン女優であり良いママでもあります。現在の暮らしぶりを見るととてもそんなに貧しかった時代があったとは思えませんが、過去にアルバイトをしたことがある職場はパン屋、コーヒーショップ、ホテルスタッフなど様々ですが多くは接客をする仕事が多かったと本人は語っています。
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長井下積み期間を経て20代で事務所に所属することになりますが、それまではフリーで仕事をしていたのでオーディションを受けて自分で仕事をとるというスタイルで頑張っていました。事務所に入ってからも仕事がたくさんもらえない時期にはアルバイトで生活費を補てんしていたようです。本人は貧しい生活をしていても芝居をすることが出来れば楽しかったため、下積みとは思っていなかったと語っていますが、世間からするとそれは十分辛い下積み時代に値するくらい20代のころは現在とは違う意味で頑張っていたことがわかります。
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木村多江のアルバイトのエピソードでは、親族が亡くなったときにアルバイト先に連絡をいたところ、不機嫌な対応をされたものが有名ですが、そういう職場では働けないと上司に言い放った木村多江は、芯の強い女性としての特徴が見て取れます。
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家族を大切にし、自分の目標に向かって頑張る木村多江は、演技力のある女優として賞を頻繁に受賞しています。意外にも民放のドラマで主演を務めているのは2017年とつい最近の事になりますが、それまでにも超話題作の映画で主演を務めたり重要な配役を務めることは多く、男性からも女性からも好かれる美人女優として人気もうなぎ上りになっています。
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自身のエッセイ本も出版され、その中でも下積み時代について気負うことなく語っています。夢を追い続けてきた中でこんなに美人でも色々なことがあったというのは、読者にとって木村多江がより身近に感じられるきっかけになるかもしれません。薄幸そうな美人というレッテルがはられた現在では、復讐モノやコメディなどこれまでになかった約柄にも挑戦しており、今後最も注目したい女優と言えるでしょう。