ヤラセが発覚したバラエティ番組『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)は、好感度高い芸人のサンドウィッチマンとアイドルグループのKis-My-Ft2がレギュラーを務める番組。番組の人気企画のひとつである「宝くじを買う企画」のほかにも、“ヤラセ疑惑”が浮上しています。
「2017年に深夜枠で始まり、昨年4月からゴールデン帯に昇格、月曜日に概ね隔週で放映されています。出演者が10万円で福袋の中身の良さを競ったり、土地を借りてみたりと様々なチャレンジをする中で、特に人気なのが『宝くじ』を買う企画です。ナンバーズ、スクラッチなどを購入し、どれだけ当たるかを検証する。それを受けてスタジオでレギュラーのサンドウィッチマンが盛り上げるという趣向です」(スポーツ紙記者)point 252 | 1
着々と人気を獲得していた同番組ですが、その人気企画では10万円の数倍の資金が費やされて撮影されており、挙げ句に番組のオチまで操作されていたといいます。昨年7月15日に放送された「スクラッチ宝くじ削り旅」という企画は、レギュラーチームのキスマイメンバーと、東山紀之さんらのゲストチームに分かれ、それぞれ5万円ずつくじを買って当選金額を比べるというもの。当時、実際にヤラセに加担したという番組ADがこう明かします。point 264 | 1
「私たちスタッフはチーフディレクターの指示で、当たりくじを仕込むため事前にスクラッチを買い込み、削る作業にあたっていました。1枚200円ですから1万円で50枚買え、当たりが出なければ万単位で買い足すよう言われました。で、マスを削り続けるうち当たりがおのずと見えてくる。つまり、全部を削る前にどこにどの柄が出たら当たりになるかという“法則”が見つかるのです」point 235 | 1
番組では出演者がくじを買い、削る場面も放送されましたが、その裏では法則に関わる箇所だけ削り、当たりと分かれば撮影用に“ストック”していくという作業が行われていたとのことです。番組MCのサンドウィッチマンをはじめ出演者には、こうしたからくりは知らされていなかったようですが、実際にスタッフ同士のやり取りの記録には以下のような生々しい会話が残っています。point 229 | 1
『もうちょっと当選券がほしい、とチーフから言われました』
『追加であと数万円買えないかな。(当たりの)法則が見つからないんだ』
『5等当たりの法則は150枚買って見つけました』
テレビ朝日の広報部はヤラセを否定していますが、前出のADは続けて、「深夜枠の時代に10万円で土地を借り、キノコを栽培する企画がありました。ところが全然育たず、仕方なくチーフの指示でスタッフがスーパーまでシメジを買いに行き、接着剤で地面に張り付けて栽培したかに装った演出がありました」と、他にもヤラセ企画があったことを明かしています。以前、人気番組の『世界の果てまでイッテQ』(日本テレビ)のあるコーナーでも、ヤラセが発覚して大きな問題となりました。こうした背景から、注目を集めるためには手段を選ばない製作陣もまだまだ多くいるということなのでしょう。point 414 | 1