今年で41回目を迎える「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)。この時期になると、毎年恒例のようにマスコミを賑わすのは、出演者のギャラ問題でしょう。チャリティを謳いながら、ギャラをもらって出演するタレントに、疑問符を投げかける人が少なくないのです。
お笑い界の大御所・ビートたけしさんはかつて自身のラジオ番組で「出るなら全員ノーギャラにすべき」「あんな偽善番組は大嫌い」と発言しています。また、明石家さんまさん、所ジョージさんも同様の理由で、出演を拒否しているそうだ。特に、チャリティマラソンランナーに対しては、多額のギャラが発生しているのではないかという疑問が毎年のように燻ります。「ランナーへの報酬は1000万円」なる噂は、すでに事実であるかのように広まっています。出演者のギャラに関しては日テレが「基本的にボランティアでお願いしております。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払いをしております」と発表しているのに、です。
では、なぜ毎年高額のギャラが話題になるのでしょうか。
「まず、日テレの発表は本当です。ですが、マラソンランナーやパーソナリティには、放送前の告知や放送後、同局の様々な番組に出演します。そのギャラが高額に設定されていて、それらを合算するとそれなりに大きな金額になるのです」と、芸能ジャーナリストは話します。
24時間テレビの出演者のギャラを報じたのは、13年7月30日発売の「FLASH」です。24時間テレビの予算は総制作費が4億2000万円、CM収入合計が22億2750万円。そのうち出演者のギャラと総制作費を除いて赤字にならない範囲で寄付に回すと書かれていました。
アメリカのチャリティー番組ではどんなに有名なハリウッドスターであっても、すべてノーギャラが普通だそうです。さらに、CMもないといいます。また、スポンサーからのお金も寄付に回すことが大半のようです。
これに対して、デーブ・スペクターさんもコメントしています。
すみません!英語が苦手でちょっと知りたいが、「24時間テレビ」とかCMやイベントなどで言う「スペシャルサポーター」の意味が分からない。
ギャラもらってるならばサポーターではなくスポークスマンになる。よっぽどの大物やそれこそ友情出演ではない限りは「スペシャル」と言うのも変。ADVERTISEMENT — デーブ・スペクター (@dave_spector) August 24, 2019
「すみません!英語が苦手でちょっと知りたいが」とギャグを交えて、チャリティー番組における『スペシャル』の意味について苦言を呈しました。投稿に寄せられている共感の声は、デーブさん同様、日本のチャリティー番組に違和感を抱いている人が多いことの証明でしょう。海外事情に詳しいテレビの “中の人” であるデーブさんだからこそ、今回の発言には説得力があるように思います。
同局が募金額だけではなくCM、グッズの売上金、製作費、謝礼金などをすべて明らかにした収支を報告すれば、視聴者も“スッキリ”すると思うのですが…