電車の優先席を占領するヤ〇キーに席を詰めて欲しいとお願いしたおばあちゃん。
しかし、ヤ〇キーたちは「ムリ!」と拒否…
このような光景を目にして、男性は、深呼吸をしました―。
話の始まりは、久しぶりに電車で少し遠出した日の帰りで男性が遭遇した出来事でした。
男性は、その日に家電量販店や服屋を回って、買い物をした後、少し疲労感を抱えながら帰りの電車に乗りました。
疲れていたので、電車内を見回して、空いている席を探そうとしたら、そこには驚きの光景がありました。
それは、柄の悪い二人組の若い男が、優先席を占領していたのです。
ヤ〇キーA「でさーこのまえそいつぶっとばしたんよw」
ヤ〇キーB「ぎゃはははwwそれ最高www」
電車内の席は埋まっていて、立っている人も少なくない程混んでいる状況の中、ヤ〇キー二人組は悪びれる様子もなく、優先席を占領していたのです。
誰も注意しないのか…と男性は思いました。
しかし、わざわざトラブルになるようなことは起こしたいなんて思う訳がなく、男性自身もその一人でした。
少し情けない気分になりながら、男性は無言のまま、電車の中で立っていました。
そこで、ヤ〇キー二人組が占領した優先席へ、一人の老人が近づきました。
おばあちゃん「あのう…」
ヤ〇キーA「なに?」
おばあちゃん「私もう歳で…足腰が弱いのよ…」
ヤ〇キーB「それで?」
おばあちゃん「そこの席…譲ってとはいわないわ…少し詰めて欲しいの…」
少し腰が曲がったおばあちゃんが、優先席を詰めてほしいとお願いしたのです。しかし…
ヤ〇キーA「ムリ。」
おばあちゃん「…」
ヤ〇キーB「そもそもなんで俺らに言うの?違う人に言えばよくない?」
おばあちゃん「ごめんねぇ…そこが少し余裕あるように見えたから…」
ヤ〇キーB「余裕ないから。あっち行っていいよ。」
おばあちゃん「わかったわ…ごめんなさい。」
ヤ〇キーA「つーかそもそも足腰弱いくせになんで電車乗ってんだよw」
ヤ〇キーB「ほんとそれw」
ヤ〇キーA「なんか席を譲られて当然と思ってんじゃね?w」
ヤ〇キーB「うわっwきっしょwババアを甘やかすなよw」
ヤ〇キーA&B「wwwwwwwwwww」
おばあちゃん「……」
おばあちゃんは、少し悲しそうな顔をして下を向きました。
さすがに言い過ぎたとは誰もが思っていたのでしょう。
しかし、誰もが声をあげることはなく、席を譲ろうともしませんでした。
悶々としていると、死んだ祖母が言っていた言葉を男性が思い出しました。
「困っている人がいたら助けるんだよ。」
「弱い人がいたら守ってあげる強い大人になりなさい。」
それが助け合いであって、思いやりなんだって、死んだ祖母が教えてくれたのでした。
男性は周りを見渡しました。
自分は、いつからださい大人になっていたのだろうかと考えました。
これじゃ、昔の自分が嫌いだった大人そのものじゃないかと思いました。
そして、自分のことだけを考える、この情けない姿を祖母が見たら、どれだけ悲しむだろうかと思いました。
男性は深呼吸して、ヤ〇キー二人組が占領していた優先席へ近づきました。
「おい!」と声をかけたのです。
男性は、その瞬間に、電車内にいる乗客全員の視線が集まるのを感じました。
ヤ〇キーA「…なに?」
俺「今のはダメだろう。謝りなさい。」
ヤ〇キーB「なにお前?」
俺「席を占領するのはやめなさい!!!!!!」
ヤ〇キーA&B「…!」ビクッ
俺「電車ではマナーを守る!!お年寄りには席を譲る!!当然だ!!!今すぐ姿勢を直して席を詰めなさい!!」
ヤ〇キーA「…ウィッス」
ヤ〇キーB「ワカリマシタ…」
俺「それでよし!!」
おばあちゃん「ありがとねぇ…」
俺「いいえ。当然のことです。」
一喝すると、ヤ〇キー二人組は大人しく席を詰めてくれました。
そして、おばあちゃんも無事に、座ることができました。
男性は、頭の中で思いました。
「死んだおばあちゃん・・・見ていてくれましたか?
少しださい大人になっていた俺だけど、おばあちゃんの言葉を思い出して、またかっこいい大人になろうと思います。」
本当にいいことをしましたね!
ネットでは…
「こういうときは車掌を呼んだ方がいいぞ 逆恨みされる可能性があるし・・・」
「2対1だと強く出るやつがいるからなぁ 関わりたくないわ」
「というか優先席でなくても譲る人がいないのは情けなさ過ぎだろう」
「写真をとってTwitterにアップすべしw」