舞台メイクは、遠くの観客席からでも表情が見やすいように、しっかりと目鼻立ちが強調されるようなメイク方法であることがほとんどです。そこにはたくさんの技術が駆使されていて、普段のメイクに使える技術もあることを知っていますか。特に宝塚のメイク方法は人気があります。実際に宝塚メイクをしてみたことがある人は多いようです。宝塚メイクには男役と女役で、ポイントとなる点が違っています。男役はりりしさがでるように細かな配慮がされていますし、娘役は可憐に清純に女性らしさを強調するメイク方法になっています。娘役メイクを真似てメイクしてみるとよくわかりますが、いつも以上に女っぽさを感じさせる仕上がりになります。
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宝塚の女役メイクは演じる役によって細かな差がありますが、女らしさという点では同じです。まずは、顔の大部分を占める肌のメイクです。宝塚では、舞台用のドーランを使用することが多いと思いますが、選ぶ色が重要です。肌の色よりも白っぽく透明感のある仕上がりを目指します。かといって、肌にべったりと肌の色よりも白い色のファンデーションを塗ってしまうと白浮きしてしまうので、下地作りから始めます。この時にはコンシーラーを使います。硬めのものと柔らかめのものを両方用意すると、完成度が上がります。顔の中で色ムラがあるところを明るいところで探します。 bijo. ch
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まず、シミや色ムラを隠します。シミのある部分にはコンシーラーを伸ばさないようにポイントに限ってつけます。広い範囲で色ムラがある場合には、柔らかいタイプのコンシーラーを使うと綺麗に色ムラをカバーできます。硬いものしかない場合には、少しずつ伸ばすようにして使用します。厚くなり過ぎないように気をつけましょう。そして、顔の中でも高さのある部分に、肌の色よりも白いコンシーラーをつけます。おでこの高い部分から鼻筋、頬、顎の先です。次に顔の中の低い高さの部位に、色をひとつ暗くしたコンシーラーをつけます。 bijo. ch
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これで、顔の中でメリハリをつけることができます。目の下にクマがある時には、イエロー系のコンシーラーで、クマをカバーします。こうしてしっかりと肌の状態を整えることで、肌の透明感をだすことができるようになります。何よりも肌の状態が大切なので、乾燥が強い場合には保湿を十分に行うなど、スキンケアを十分に行ってから、メイクに入ることも必要です。そして、ファンデーションは厚くなり過ぎないように、肌に叩き込むように少量ずつ付けます。この時には手ではなくスポンジを使うようにしたほうが、肌にしっかりとなじみます。また、髪の生え際との境目にファンデーションがついていないと、顔全体が浮いて見えてしまうので、生え際までしっかりとファンデーションを塗るようにします。 covermark. co. jp
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その後にポイントメイクに入りますが、最も重要なのは目元です。宝塚の娘役の目元は目が丸く可愛らしく見えるように工夫されています。アイシャドウは女性らしさのある明るい色のアイシャドウを使います。ピンクや水色や紫などです。アイラインを描く時には、目じりを強調するのではなく、目の中央部分が少し太くなるように描きます。目じりは短めに仕上げて、目の丸みを強調します。目の下には、涙袋に沿ってパール感のあるシャンパンゴールドのような色味のアイシャドウをのせます。さらに下まぶたの目の際に白っぽいアイシャドウを細く入れます。 nifty. com
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眉は緩やかに曲線を描くようにしつつ、角度をつけ過ぎないようにします。最近では、ほぼまっすぐの眉の娘役メイクが増えてきています。口元は、しっかりとラインを書いて赤みの強い口紅を使用します。全体を見て、足りない部分があれば調整して完成です。しっかりと女性らしさを強調したメイクが出来上がります。 hatenablog. com