東京から、ある田舎の小学校に女の子が転校してきました。
田舎育ちの子どもたちは、都会からの転校生に興味津々でした。
「それは何?」、「その服はどこで買ったの?」、「どこに住んでたの?」
ところが、シャイで大人しい女の子は質問に上手く答えられないまま、「わからない」と答えるのも精一杯でした。
そんなある日、この女の子を泣かせる事件が起きました。
事件を起こしたのは、クラスの中心的な存在で、元気で活発な男の子でした!
勉強はできないが、スポーツ万能で、昔のガキ大将のような存在の男の子でした。
時には悪ふざけをして他の子どもを泣かせることもあったが、クラスでは人気のある男の子でした。
この男の子がある日、授業中にもかかわらずに突然と立ち上がって、「先生!花瓶の水を代えてきます!」と言い、教壇に置いてあった花瓶を持って走り出しました!
この男の子はお花係ではありません。
今までもそんなことをするような子どもでもない上、授業中に突然とそんな行動を起こしました!
「こら!何やっているんだ!今授業中だから花瓶の水なんてあとでいい!」
先生は大きな声で注意をするが、男の子は止まることはありませんでした。
ところが、花瓶を持った男の子は、転校生の女の子の席で止まりました。
そして、なんと!彼女に花瓶の水をぶちまけたのです!!
女の子はスカートがびしょ濡れになってしまい、花瓶に入っていた花は床に散らばってしまいました。
先生は男の子を叱りつけるが、男の子は何も答えませんでした。
ただ、俯いて小さくなっている女の子に対して、「ごめんね」と言い、バケツと雑巾を持ってきて床を拭き始めました。
そんなクラスの人気者だった男の子がこのような行動をしたのは子どもたちにとって衝撃的で、それからは「花瓶の水」事件として、みんなの記憶に残ることになりました。
それから年月が経ち、当時の子どもたちも20歳になりました。
成人式には帰省して出席する子どもたとが多く、そこでクラス会も開催されました。
クラス会には、水をかけられた女の子も、水をかけた男の子も出席しました。
クラス会でいろんな思い出話が繰り出される中、「花瓶の水」事件の話題になりました。
そこで、水をかけられた女の子が当時の事件の真相を語ってくれました。
あの時、女の子はトイレに行きたかったが、シャイだったために言い出せなくて、我慢していたそうです。
しかし、我慢の限界に達してしまい、おし〇こをもらしてしまったのだそうです。
そのことに気付いたのが、あの男の子でした。
女の子を助けるために、花瓶の水をかけてごまかすということだったのでした。
クラスの子どもたちはもちろん、先生もこの話が聞かされるまでに何も知らなかったため、全員がビックリしたのです!
女の子が話し終えると、クラスのみんなから男の子に拍手が贈られていました。
世の中には、「ついてもいい嘘」と「言ってはいけない真実」があります。
それを小学生だった男の子が貫いた勇気には感動します!
本物のヒーローですね!
ネットでは…
「こういう男がモテるんだろうなー」
「高校卒業後、田舎を離れてから付き合うパターンじゃねーの?」
「小学校の頃、おれがう◯こ漏らした話していい?」
「いい話だった!!」
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