米カリフォルニア州の17歳少女が、愛犬を守るために大きなクロクマと戦った動画が話題になっています。
5月31日、同州ブラッドバリー(Bradbury)に住むヘイリー・モリニコ(Hailey Morinico)さんの住宅の庭に子連れの熊が現れました。
2頭の子グマを連れた母グマが塀の上に現れた時、モリニコさんは母親と庭いじりをしていました。
クマが塀の上を歩いていると、この家の犬たちが駆け寄って威嚇し、熊も反撃を始めます。
犬が危ない!と思ったその時…
次の瞬間、犬の飼い主の少女・モリニコさんが駆け付け、なんと素手で熊を塀から突き落としました。
母グマはバランスを崩して塀から落ち、子グマたちと逃げて行きました。
実際の映像がこちらです。(FNNプライムオンラインのYouTubeから抜粋)
幸い、モリニコさんは左手に軽い突き指をしただけで済みました。
モリニコさんは、クマとの遭遇の一部始終を捉えた防犯カメラの映像を動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」で投稿。米テレビ各局で報じられると、約1000万件の「いいね」が寄せられました。
地元テレビ局KTLAに対し、犬たちが何に向かってほえているのかと思って駆け付けると、相手は犬ではなくクマだったとし、「とっさに思い付いたのは、クマを押すことだった。どうにかうまくいった」と話しました。
防犯カメラの映像には、パニックに陥ったモリニコさんの両親の声も入っていました。母親はフェイスブック(Facebook)に、「人生で最も恐ろしい瞬間の一つ」だったと記しました。
カリフォルニア州の野生生物当局によると、クロクマは同州の一部地域でよく目撃されていますが、防衛的な行動を取ることが多く、襲われることはほとんどないんだそう。
モリニコさんは、突き指だけで切り抜けることができましたが、「私のまねをしては駄目。同じ結果になるとは限らないから」と語りました。
一歩間違えれば命が危なかったかもしれないこの出来事。少女の勇気ある行動に拍手を送ります。