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あなたはダニと聞いてどんなものを想像しますか。寝具や衣類の中に生息していて、さまざまなアレルギーを引き起こすやっかいな生物という印象を持っている人も多いかと思います。
そんなダニですが実は人の顔にも常時存在しており、ある重要な役割を果たしています。今回はこの顔にいるダニについて紹介しましょう。
きれいな肌を作るのにはダニが必要不可欠
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イエダニやマダニなどダニにも様々な種類がいますが、人の顔にいるのは「顔ダニ」という名前のダニです。おもに人の顔の毛穴に生息しており、体長が0.1から0.4ミリメートルと非常に小さいので肉眼で確認することはできません。
顔ダニは毛穴から分泌される皮脂をエサとしているので、顔の油が過剰にならないようにバランスを保つ役割を果たしています。さらに皮脂を食べて分解するときに、皮脂自体を酸性に変える作用があるので、肌を弱酸性に保つことにも貢献しています。そのため、美しい肌を作るには顔ダニの働きが必要不可欠といっても過言ではありません。
多すぎると害になる
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顔ダニはきれいな肌を作るには欠かせませんが、過剰に存在していると様々な弊害を起こします。
その1つが「ニキビやくすみができる」ことです。顔ダニは主に毛穴に生息しているので、過剰に発生するとダニ自体が毛穴をつまらせる要因になったりします。毛穴がつまると皮脂が外にうまく排出されなくなるので、ニキビやくすみなど毛穴のトラブルを招いてしまうことがあります。
2つ目は「肌が傷つく」ということです。顔ダニは足にある鋭い爪をつかって顔に張りつきます。そのため顔ダニが過剰に生息すると肌へのダメージが大きくなり、乾燥肌や肌荒れなど様々な弊害がでてしまうことがあるのです。
顔ダニと上手に付き合う方法
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それでは顔ダニが過剰に生息しないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
まずは「肌を清潔にする」ということが大切です。顔に皮脂が過剰に存在するとそれをエサにする顔ダニも増殖するので、朝晩2回洗顔するなどして、定期的に皮脂を取り除くようにすれば顔ダニは大量に発生しなくなります。ただし洗いすぎると顔ダニを駆除しすぎたり、皮脂が不足したりと別の方面で弊害がでるので注意してください。
他にも揚げ物など油が多いものを食べすぎないようにするのも良いでしょう。こうした食べ物を食べると皮脂が大量に出るようになり、顔ダニの大量発生につながるからです。
まとめ
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顔ダニはどんな人の顔にも生息しており、完全に取り除くことは不可能です。肌を弱酸性にするなど良い肌を作る能力があるのですが、その数が不足すると自身の役割を果たすことができず、逆に過剰に生息しているとニキビといった肌のトラブルを招くなど、バランス調整が必要となります。そのバランスを保てれば美しい肌を作るのに大きな貢献をするので、顔ダニは存在を否定せずにその性質をうまく利用して、上手に付き合うようにしてください。