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浅田真央さんは言わずと知れたフィギュアスケートの天才です。また、お姉さんの浅田舞さんとともに、その愛らしいルックスでアイドル的な人気を博しました。惜しくもオリンピックでの金メダルこそ逃したものの、その活躍は今も多くの人の胸に刻まれています。タレントとしても活動中で、そのお茶目ぶりがうけています。
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◼︎浅田真央さんの秘密。最初はフィギュア志望じゃなかった
意外なことに、実は、浅田真央さんは最初からフィギュアスケートの選手を目指していたわけではありませんでした。フィギュアに取り組むきっかけとなったのは、3歳のころから習っていたというバレエだったのです。バレエにはつま先ですべての体重を支えたり、連続でその足を軸に回転したり、体重がないかのようにふわりと跳ぶ力が必要になります。そのために必要な強い足首を作るのが、フィギュアを習う目的でした。しかし、真剣にフィギュアに取り組む真央さんの姿を見て、お母さんも娘のためにと、手探りでフィギュアの研究を重ねていきます。素人のくせにと叩かれたそうですが、その結果、真央さんは小学校6年生という幼さで3種類の3回転を跳び、一気に世間の注目を集めて天才少女と呼ばれるようになりました。中学生になり、シニアデビューを飾った2005-2006年のシーズンでは、さらに驚きの結果を叩き出します。GPファイナルで当時世界女王だったイリーナ・スルツカヤを破り、優勝に輝いたのです。重力がないかのような身軽な演技と、キュートすぎるカルメンの演技は会場にスタンディングオベーションを巻き起こしました。
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◼︎天然で負けず嫌い。浅田真央さんの才能を支えてきたその性格とは
浅田真央さんは天才少女と呼ばれたころから、その明るさと天然ぶりで有名でした。その明るさは彼女の華やかで軽やかなスケーティングとマッチし、フィギュアをそれまで知らなかった人からも愛される選手となったのです。一方、舞さんとハワイ旅行に行ったときには、ゲームセンターで大ゲンカしてしまいました。原因は、すぐにゲームオーバーになってしまったからだそうです。負けず嫌いなところが垣間見えるエピソード、この性格は叩かれても娘のために研究を続けたお母さんゆずりかもしれませんね。
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どんなスポーツでも、選手を支えるのは最後には自分の性格になります。努力が嫌いだったり、小さなことで一々へこたれているようでは、前に進めなくなってしまうからです。ソチオリンピックFSでの活躍は、浅田真央さんの性格を最も良く表しています。ソチでは団体、SPと失敗が続き、あまりのショックで真央さんは放心状態でした。しかし、翌日のFSでは女子史上初の6種類、8回の3回転を成功させ、自己ベストをたたき出したのです。そのタフネスと負けん気が生んだ最高の演技に対し、会場のすべての人たちから拍手と歓声が贈られました。浅田真央さんは涙を浮かべながらも笑顔でそれに応えたのです。前日までの無残な成績は、普通なら自暴自棄になってしまうところでした。しかし最後までベストを尽くそうとしたその負けん気が見違えるような演技となり、見る人に感動を与えたのです。
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◼︎明るく、華やかに。常に前を向いて歩いていく浅田真央さん
浅田真央さんは、現在は現役を引退し、プロスケーター、タレントとして活躍中です。アイスショーは、彼女の明るく華やかな魅力をより一層引き出してくれています。テレビ番組で度々披露するボケっぷりと併せて、真央さんはこれからも愛され続けていくことでしょう。