〝映画の華〟である女優の濡◯場が枯渇し、2021年を見ても『茜色に焼かれる』の尾野真千子、『裏アカ』の瀧内公美など孤軍奮闘した女優たちは、ほんの数えるほど。そんな中、濡◯場を惜し気もなく連続して披露してくれたのが、二階堂ふみです。
二階堂は1994年9月21日、沖縄県生まれ。12歳のとき、『沖縄美少女図鑑』に掲載された南国生まれらしいエキゾチックな美貌の写真がきっかけで、スカウトされ芸能界入りしました。09年、役所広司主演・監督の『ガマの油』で主人公の息子の恋人役で映画デビューしました。
評論家の話では、二階堂が俄然注目されたのは、12年の染谷将太との競演作『ヒミズ』でしょう。〝3・11〟を背景に、宿命に抵抗する若者像を描いた名作で、ヴェネチア国際映画祭・最優秀新人俳優賞受賞という快挙を成し遂げたのですから。ここから、若手演技派女優としてグングン頭角を現したとのことです。
そんな二階堂が出演した14年の『私の男』の生唾シーンでは、浅野が朝食中の二階堂に、あたかも〝疑似〟のように指を舐めさせ、制服の白いブラウスの上からまさぐりまくる。タマらず声を漏らす二階堂は、そこから交じり合いへとつながっていく。二階堂も積極的にしっかりとこなしていました。
続く重要作は15年の『この国の空』だろう。太平洋戦争末期の東京。空襲におびえ禁〇的生活を強いられる若い娘が、隣に住む妻帯者(長谷川博己)を愛してしまう話で、芥川賞作家・高井有一の原作を、荒井晴彦監督が映画化したものです。ここでは二階堂の初めてを捧げるシーンが話題になりました。
自宅の畑から取ってきたトマトのおすそ分けを口実に、夜、忍ぶように隣の長谷川の家を訪れます。その決意を察した長谷川は、後ろから二階堂を優しく抱きすくめ、畳に倒し、指をくわえさせ、キスを浴びせて…。ゆっくりと律動を始める長谷川に対し、二階堂の顔は苦痛で歪みながらも、好きな男に捧げた歓びに満ちている。長谷川が事後を処理すると、そこには鮮血があったことから本当に捧げたのではないかと一時期、話題になりファンからも「表情がすごいリアル」「これほんとにしてるの?」「覚悟がすごい」「やば、めっちゃ綺麗じゃん」などという声も寄せられました。point 320 | 1
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