5月20日、カンヌ国際映画祭で『万引き家族』(6月8日公開)が最高賞のパルムドールに輝いたことを受け、樹木希林さんは《行きの飛行機の避雷針が雷を受けました。異様な響きとともに私の座席の天井が破け、酸素マスクや破片やゴミがバラバラッと落ちてきました。「是枝さん、もうくす玉が割れちゃったから賞はおしまい」…のはずがめでたいことです》と、独特の表現で是枝裕和監督に祝いの言葉を贈りました。
そんな樹木希林さんは、2013年3月の「日本アカデミー賞」授賞式で「冗談じゃなく全身がんなので、来年の仕事、約束できないんですよ」衝撃の発言を残しています。全身がん。この響きから樹木さんの余命が心配されましたが、5年超が経過し、樹木さんは女優活動を続けています。
樹木希林 プロフィール
生年月日: 1943年1月15日 (年齢 75歳)
生まれ: 東京市
配偶者: 内田 裕也 (1973年から)
子供: 内田 也哉子
娘・也哉子さんの助けを借りて. .
5月14日に行われた『万引き家族』の公式上映のため、樹木さんは遠くフランス・カンヌに足を運びました。初めて体にがんが見つかってから14年間。人前では苦しい素振りを見せない樹木さんですが、高齢75才の体には負担の大きい“出張”に、娘の也哉子さんは付き添いました。
「本木さん一家は、6年前の2012年頃に生活の拠点をイギリス・ロンドンに移しました。ですが最近になって、也哉子さんが東京に戻ってきているんです。希林さんは裕也さんと『45年別居』状態でずっとひとり暮らし。病気のこともあって、也哉子さんがいろいろと希林さんの身の回りの面倒をみているようです」(芸能関係者)
「テレビ番組やスクリーンで見る希林さんは“本当に病気なの?”と疑ってしまいたくなるほど元気な印象ですが、3泊5日の強行軍ということもあり、カンヌでの希林さんはかなり疲れていて、体調が優れない様子で、歩くのはとてもゆっくりだし、ぼんやりしていたり、肩で息をしたりするシーンもあったそうです。
特にレッドカーペットでは少し歩いては座っての繰り返しで、間に写真撮影が入ったりと目まぐるしい。楽屋では肩が上下に大きく揺れてつらそうな様子だったそうです。海外の映画関係者の間では、“こんな体調であの演技ができるのは、よほどの精神力がないと不可能だ”と囁かれていたそうです」(メディア関係者)
離れて暮らす母への心配
樹木希林さんの娘、也哉子さんと本本木雅弘さんは1995年に結婚しました。2010年に次男が誕生。そして2012年、長女のイギリス留学をきっかけに、本木一家は生活拠点をイギリスに移すことを決めました。樹木さんにとって、子供と孫に囲まれて暮らす日々は、この上ない幸せな時間だったに違いありません。しかし、樹木さんは娘夫婦の選択を後押ししました。
「希林さんは、“今は親が子供に干渉しすぎている”という考えで、孫への教育方針やしつけについてあれこれ言うことはなかったそうです。本木さんと也哉子さんへの信頼も厚い。自分が病気だからとか、年取っているからとかいう事情で子供たちの人生に影響を与えたくないという考えもあったんだと思います」(樹木の知人)
また、樹木さんは自らの「死の支度」も本木さんに託しているようです。「希林さんは、“最期は自宅で迎えたい”という希望を本木さんに伝えています。すでに遺影も準備し、断捨離も進めているそうです。そんな希林さんの考えを、本木さんたちは最大限尊重しようとしています」(前出・樹木の知人)
樹木さんご本人は、いつ「その時」がきても、死をあるがまま受け入れる準備が出来ているのでしょうね。しかし、愛娘にとっては、離れて暮らす母への心配は尽きないようです。
まとめ
癌と向き合いながら活躍している樹木希林さん。そこも含めてとても魅力的ですよね。長生きしてほしいです。