2011年頃、フジテレビの報道が韓国びいきだと、視聴者、特にネットユーザーの間で大騒ぎになったことがありました。フジテレビがどのように韓国を報道したのか、それに対する視聴者の反応などをおさらいしましょう。
「ゴリ推し韓国ブーム」と批判された2011年のフジテレビ騒動
2011年7月23日、俳優の高岡蒼甫(現・高岡奏輔)がTwiter上で、フジテレビが韓国寄りの報道をしていると発言。それをきっかけに、賛同意見やフジテレビ批判がネット上で多数見られ、一種の騒動と化しました。
確かにフジテレビでは当時、他局に比べて韓国ドラマの放送時間が圧倒的に多かったという事実があります。2011年7月の関東地区番組表によると、月の韓国ドラマ放送時間は、日本テレビとテレビ朝日は放送なし、NHKは4時間、テレビ東京は12時間、TBSは19時間なのに対し、フジテレビは38時間でした。
そのほか、ネットユーザーが批判した主な韓国寄りの放送内容としては、次のようなものがありました。2008年頃からの一連のフィギュアスケートにおける報道で、浅田真央を貶め、キム・ヨナを異常に持ち上げたことや、2010年10月5日に放送された日本対韓国のサッカーの試合を、「韓日戦」と称したことなどです。point 473 | 1
ネットユーザーが批判したフジテレビの韓国寄り要素
その他にもネットユーザーは、2011年にフジテレビで放送された様々な番組における韓国寄りの要素を指摘・批判しました。
例えば『笑っていいとも!』内では、ピザハットの公式ランキングで5位だった「特うまプルコギ」を1位と紹介しました。
『サザエさん』では、コラボ回でもないのに、背景(花沢さんの部屋)に東方神起のポスターが登場。
またドラマ『それでも、生きてゆく』内の一場面に登場した架空の週刊誌には、日本を罵倒するメッセージが書かれていると話題に。その週刊誌には、「AKB48」をもじったと思われる「JAP18」という表記がありました。JAP(ジャップ)とは日本の蔑称で、「18」は韓国語で「シッパル」と発音し、似た発音の「シッバル」は「FUCK YOU」という意味があるのだそうです。
他にも、フジテレビの天気予報画像は日本列島よりも韓国(朝鮮半島)が中心であるなど、多くの韓国寄りと思われる点が非難されました。point 498 | 1
フジテレビが韓国寄りの報道をした理由
なぜ、フジテレビは韓国寄りの報道ばかり行っていたのでしょうか。これには諸説がありました。
1つは、2011年4月21日の時点で株式会社フジ・メディア・ホールディングスにおける議決権を有する外国人株式比率が、19.point 196 |
99%だったことです。この比率が20%未満であれば法律を守っているのですが、ギリギリな数字ではあります。
有力そうなのは、ビジネス上の利点が原因であるという説です。例えば、自社で番組を制作するよりも費用の安い韓国ドラマを購入することでコストを抑えられ、かつ視聴率も稼げるということです。CM枠を確保し広告費を得るため、番組の視聴率を上げたいテレビ局にとって、韓国ドラマはコストパフォーマンスがよかったようです。また、フジパシフィックミュージックというフジ・メディア・ホールディングスの連結子会社が、K-POPの権利を抑えていたためという説もあります。point 274 | 1
そんなフジテレビが韓国のネガティブな面を取り上げたことも
しかし、このような韓国寄りの報道を散々行ってきたフジテレビですが、2014年、積極的に嫌韓ニュースを取り上げていたこともありました。最も話題になったのが、2015年6月5日にフジテレビの金曜プレミアム枠で放送された「池上彰緊急スペシャル」での問題でした。
この日のテーマは「知っているようで知らない韓国のナゾ」。「韓国 反日のルーツに迫る!」というコーナー内で、ソウルで日本について街頭インタビューを行った映像が放映されました。しかしその中の女子高生の吹き替えとテロップが、実際に彼女がしゃべっていることと違っていたのです。彼女は日本について「文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」という内容をしゃべっていたのですが、テロップには「嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」と表記されていたのです。これについて気づいた視聴者がネット上で指摘し話題となり、後日フジテレビ側が編集ミスを謝罪したものの、実際には女子高生はインタビューの別の部分で日本が嫌いだと答えていたと発表しました。真偽のほどは不明です。point 575 | 1
まとめ
韓国びいきと思われる内容を放送したフジテレビでしたが、嫌韓を煽る報道をしたことも。その原因を断定することはできませんが、メディアの報道によって、特定の思想・嗜好に偏る可能性もあることに注意が必要です。