清原和博という名前は野球ファンなら誰でも知っています。KKコンビとして高校時代に桑田投手とともに甲子園を沸かせ、プロに入ってからも常勝球団であった西武ライオンズで4番を務めた大選手だっただけに引退後に発覚した覚醒剤使用の事実は多くの野球ファンに失望を与えました。清原和博は現在は表舞台に出てきてはいません。
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自らが犯した過ちの反省の日々を送っているものと思われますが、「人の噂も75日」と言われるように逮捕、裁判時に騒がれた日々が過ぎ去った現在は、多くの人が彼の逮捕のニュースを聞く機会も減ってきています。ただし、毎年高校野球の季節になるとなにかとこの清原和博の名前は出てくるのが野球ファンには複雑な思いを抱かせるのです。
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「過去の甲子園の名シーン」などという話題になれば、清原和博在籍当時のPL学園の話題は避けて通れないからです。それくらい、清原和博という高校球児は素晴らしい選手だったわけで、野球ファンからすれば「なんでこんなすごい選手が覚せい剤なんかに手を染めたんだ」と歯がゆい思いを持ってしまうわけです。
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ただし、覚せい剤に手を染めたことは許されることではないとはいえ、野球人として長く活躍することに対する大きなプレッシャーと彼は戦っていたのかなという思いもファンとしては持たざるを得ません。1996年オフ、フリーエージェント宣言をして清原和博は念願かなって子供のころからの憧れであった巨人に入団します。言うまでもなく巨人は人気球団ですので毎年優勝しなければならないプレッシャーと戦うことになります。
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しかもその巨人で彼は主軸として君臨し続けなければならなかったわけです。しかし年齢とともに少しずつ力が衰えていくのを自分でも感じていたのでしょうか。詳細は本人にしか分かりませんが、誰にも言えないスターの孤独が覚せい剤という逃げ場にいってしまったのか、という推測もしてしまいます。スターの孤独という言葉は何も野球界だけで聞く言葉ではなく、芸能界などでも耳にする言葉ですが、プレッシャーに耐えられなかった悲劇であったとすればファンとしても非常に複雑な感情を持ってしまうのが正直なところだと言えるのです。point 310 | 1
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従って野球ファンの多くは清原和博が更生して解説者などで復帰してくれることを願っています。すべてのファンに過去の過ちを許してもらえるには時間がかかるかもしれませんが、野球界の宝であることは間違いありませんので、二度と同じ過ちを繰り返さないように願うばかりです。