東京五輪が始まってから、高温多湿の気候や外出制限の15分ルール、日本語のみ記載のエアコンに激狭宿舎と、外国記者や選手団からの批判が尽きません。このような様子は、当初打ち出していた『お・も・て・な・し』からは程遠いものとなっていますが、〝あるアイテム〟だけは記者の間で大人気となっているようです。
その〝あるアイテム〟とは、日本人なら誰もが一度は口にしたことがあると思われる山崎製パンの製品『ランチパック』でした。プレス向けの軽食として会場に置かれていたそうで、記者たちの小腹を満たすのに一役買っています。山崎製パンがオリンピックの協賛企業に加入していないためか、ブランドロゴや商品名は隠されており、プライベートブランドのようにシンプルなパッケージになっているのが、普段目にする商品との違いでした。
このランチパックの人気をうかがえるのが、記者たちが個人で運用しているSNSにアップロードされた記事などでした。ツイッターを覗くと、複数の記者がこのランチパックを画像とともに投稿されるツイートが多くみられました。
Press room food: choice of strawberry jam and margarine, or peanut cream sandwiches. Culture shock. pic.twitter.com/9tnDhwOBVD
ADVERTISEMENT — Philip Crowther (@PhilipinDC) July 26, 2021
ドイツ出身で、アメリカ・ホワイトハウスの記者会員でもあるフィリップ・クラウザー氏は、自身の公式アカウントでプレス向けに積まれたランチパックの画像をツイートしました。外側が閉じられたサンドイッチの形状に驚いたのか、口に合ったのか、はたまた合わなかったのかは分かりませんが、「カルチャーショック」とその衝撃をつづっていました。
Breakfast of champions 😝 Quite tasty. #Tokyo2020 pic.twitter.com/QIWFNj2bLk
— Frank Gunn (@frankgunnphoto) July 25, 2021
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カナダのカメラマンであるフランク・ガン氏も、会場をバックに手に持ったランチパックを映した一枚の写真とともにツイート。このツイート本文には「朝食の王 とても美味しいです」と、とても気に入った様子が表れていました。
週刊誌記者によると、「色々と調べてみると、このサンドイッチには山崎製パンの製造所記号が入っているため、中身は他社の類似製品ではなく、ランチパックで間違いないよう。記者向けの軽食なので、日本メディアも無料で食べられます。しかし、味はジャム&マーガリンかピーナツバターで、他に並んでいるのもチョコとバナナしかないので、甘い物が苦手な記者には地獄かもしれませんね。実はこのランチパック、2019年のラグビーワールドカップでも記者向けに振る舞われ、好評を博しています」と、以前から人気だったことが分かります。