5月23日、女子プロレス団体「スターダム」の看板選手、木村花さん(22)が亡くなったと報道されました。木村さんは江東区の自宅で心肺停止状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認。各方面から今も悲しみの声があがっています….
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2019年9月からネットフリックスとフジテレビで配信・放送中の恋愛リアリティ番組『テラスハウス』に出演していた木村さん。番組内での言動に関してSNS上で誹謗中傷を受けていたようで、多いときで一日100件以上にも及んでいたといいます。
木村さんが自宅で発見された当日の様子について、近隣住民は次のように明かしています…
「午前3時半過ぎ、マンションから救急隊員が若い女性を担いで出てきました。その後、ガスマスクをつけた隊員たちが心臓マッサージを始めたんです。硫化水素による自殺だという声が聞こえ、周囲は慌ただしい雰囲気に包まれていました」
木村さんと仕事で関わっていたという株式会社アートメディアの森本陽介社長が生前の木村さんについて語っています。
木村さんと最後に仕事をしたのは、昨年9月のことだといい、『スターダム』の女子プロレスラーたちが出演する台湾映画の撮影のため、コーディネーターとして二ヵ月間ずっと彼女たちに同行したそうです。
木村さんは映画にプロレスラーとして出演するだけでなく、台湾の女優さんのスタントもこなし、いつも撮影現場では大活躍だったと話しています。
また、木村さんは撮影でも同じ所属先の外国人選手の面倒をよく見て英語でコミュニケーションをとっていたと。自分の置かれている状況をよく理解し、人の気持ちを思いやれる頭の良い子だったと語っています。
また、森本社長は木村さんが『テラスハウス』に出演し始めた頃から、すでに〝不安〟を漏らしていたと明かしています。
昨年の10月、木村さんは「1ヵ月ぐらいで番組をクビになるかもしれない」と口にしていたと。さらに、「プロレスだったら自分がヒール(悪役)として振る舞ってもお客さんは〝エンターテイメント〟として楽しんでくれるけど、恋愛リアリティ番組を見ている人たちは必ずしもそうじゃない」と話していたのが印象に残ってると振り返っています。
このような話をしたときは、まだそれほど木村さんが中傷の的にはなっていなかったようですが、好意を抱いていた共演者のバスケットボール選手がネットで叩かれているのを見た木村さんは傷ついていたと言います。
森本社長は「いつも勝ち気な花らしくない」と励ましたそうですが、この時からネットの評判をかなり気にしていたようです。
匿名でなされた多数の誹謗中傷が原因と思われる今回の痛ましい事件。今社会でSNS上での発言が大きな問題となっています。
言葉の暴力が一人の若い女性の命を奪ってしまったという事実….。悪質な投稿で生命を脅かされることは誰にでも起こりうることかもしれませんが、木村さんの死を無駄にさせないためにも、今後二度と同じようなことが起こらないよう願うばかりです。