マイコプラズマ肺炎
「もしかしたら我が子がマイコプラズマ肺炎かもしれない」「マイコプラズマ肺炎になったらどうすればいいの?」…
子どもがいる親なら、誰でも病気が心配になりますよね。
今回は、マイコプラズマ肺炎に関する5つの質問に答えていきます。
マイコプラズマ肺炎に関する質問
小さな子どもに多い病気の1つが、マイコプラズマ肺炎です。
大切なわが子がマイコプラズマ肺炎になったらどうしようと心配ですよね。
正しい知識を身に着けておけば、いざというときに役立ちます。
また知識があれば何もわからずにパニックになることも避けれます。
事前に正しい情報を知っておきましょう。
質問1.マイコプラズマ肺炎はうつるの?
マイコプラズマはうつります。
風邪と同じで、つばや唾液、咳やくしゃみといった「飛沫感染」と、マイコプラズマ保有者などに触れることによる「接触感染」があります。
マイコプラズマ自体はうつりますが、肺炎がうつるわけではありません。
マイコプラズマに感染しても肺炎にならずに済む人もいます。
質問2.風邪との見分け方は?
マイコプラズマに感染すると、少し高めの発熱と、乾いた咳が出るのが特徴です。
つまり風邪に似た症状がでるのです。
実際に肺炎を発症していない場合、お医者さんでも風邪と間違えることがあるといいます。
乳幼児などはマイコプラズマに感染しても風邪程度で済むことが多いです。
逆に年齢が上がるにつれて肺炎にかかりやすくなります。
抗体がない人の方が症状が軽く済むという、特殊な特徴があります。
質問3.マイコプラズマの予防法は?
マイコプラズマに対する予防接種などはありません。
抗体を作って感染しないようにすることができません。
ただし、感染力が強いわけではないので、身近なことから予防することができます。
風邪と同じように感染するので、やはり手洗いうがいが最も大切になります。
質問4.マイコプラズマの治療法は?
肺炎にかかると入院するイメージがあります。
しかし、マイコプラズマ肺炎はほとんどが入院せずに済みます。
内服治療で治ることが多いです。
症状がひどい場合や合併症の危険がある場合には、入院することがあります。
また薬は、抗菌薬(抗生物質)の服用がほとんどです。
咳や発熱に対する薬が一緒に出されることもあります。
質問5.学校を休ませるべき?
マイコプラズマは感染症なので、かかった場合には学校などは出席停止となります。
学校での流行を防ぎ、感染が広がるのを防ぐことが目的です。
子どもの症状がひどくなくても、感染症の場合は、出席停止の措置が取られる場合があります。
医師の許可が出るまでは、自宅療養が必要です。
マイコプラズマ肺炎まとめ
マイコプラズマに感染しても、風邪程度で済み場合もあれば、肺炎になる場合もあります。
肺炎はうつりませんが、マイコプラズマはうつるので、感染した場合には学校などを休むことになります。
ただし、重症になるような病気ではないので、基本的には入院なども不要で、薬で治ります。
風邪と同様にくしゃみや咳、接触により感染します。
予防接種などのワクチンはないので、手洗いうがいを徹底して予防しましょう。
肺炎と聞くと、重症に思いがちですが、外来の治療で治ります。
症状が軽い場合は、軽い風邪程度ですが、発熱や咳が出ることもあるので、子どもが辛い思いをすることもあるでしょう。
また基本的には重症化しませんが、まれに重症化することもあり、そういった場合には命にも危険をきたすため、病院できちんと診断を受けてください。
そしてマイコプラズマは、小さい子どもほど軽い症状で済みます。
抗体がある人ほど肺炎などにかかりやすくなります。
マイコプラズマはだいたい4年に1度流行ります。
インフルエンザのように毎年流行るわけではないので、油断しがちです。
しかし、手洗いうがいやマスク着用などで予防できるので、事前にかからないように対策が必要です。