ロジャー・フェデラーは、2017年までにツアー通算103勝、シングルス95勝、4大大会優勝制覇数なんと19回を成し遂げたテニスプレイヤーです。現役最高レベルのトッププレイヤーは、どのようなラケットを使っているのでしょうか。フェデラーのラケットの歴代モデルを紹介しましょう。
フェデラーの2017年後半の最新モデル
写真:iTennis
フェデラーは2017年後半からWilson PRO STAFF 97 RF Autographを愛用しています。ラケットのスペックは、フェイス面積97平方インチ、重量340g、平均バランス305mm、長さ27インチです。ラケットは、フェデラーのオールラウンドなプレースタイルに合わせて、あらゆるショットのコントロール性能を確保、伝統のブレード製法による強力な打球感に加えて、ヴェルベットコーティングを施すことでショット後に生じることのある不快な振動を減らしました。2017年は、怪我から復帰しグランドスラム2勝するなど、後半の活躍に大きく貢献しました。point 356 | 1
フェデラー2014年愛用モデル
写真:tennisviewmag.com
フェデラーは、2014年からWilson Pro Staff 97 RF Autographを愛用していました。スペックは、フェイス面積97平方インチ、重量340g、平均バランス305mm、長さ27インチです。ウィルソンとフェデラーが共同開発し、先代モデルよりもフェイス面積7インチ拡大することで、パワー面の増量をアップすることでラケットのもつ力を最大限に活用するプレースタイルへ移行しました。しかしフィーリングは以前のラケットと変わらないため、流れるようにあらゆるショットを駆使するオールラウンドスタイルに違和感を与えません。2014年ウィンブルドン準優勝、デビス杯初優勝、2015年には通算1000勝、全英・全米準優勝に貢献、2016年には史上初のグランドスラム300勝を達成に貢献したラケットです。point 438 | 1
フェデラー2012年愛用モデル
写真:Tennisthis.com
2012年には、Pro Staff Six.point 108 |
One 90を愛用しました。フェイス面積90平方インチ、重量305g、長さ27インチです。フェデラーのオールランドスタイルのプレーを支えるコントロール性能重視のラケットです。強力なサーブに対して撃ち負けることがなく、面ブレも少ないです。ラケット先端を軽くしているため振り抜きやすくなっています。このラケットは、フェデラーがプロデビューしてから長く使用していたフェイス面積90インチ最後のラケットモデルです。2012年に7度目のウィンブルドン優勝、歴代最長の世界ランク1位を記録しました。また2013年は怪我と不調によりツアー大会1勝のみ、戦績も45勝17敗のプロ転向後最低記録でしたが、ATPワールドツアー・ファイナルで復調しました。point 316 | 1
フェデラーが愛用した2010年モデル
写真:テニスラケットデータベース
フェデラーが2010年に愛用したのが、Wilson Six.point 119 |
One Tour BLX 90です。ラケットのスペックは、フェイス面積90平方インチ、重量が354g、長さ27インチ、平均バランス310mmです。大成功をおさめた先代のラケットモデルWilson [K] Six.point 101 |
One Tour 90(200年モデル)やSix.point 23 | One Tour 90(2004年モデル)をさらに強化するため、火口付近にある玄武岩を1500度で熱して生み出したファイバを使用しました。フェデラーの「もっとインパクト情報を的確に感じられうるものを」というリクエストに応えたモデルです。2010年は4度目の全豪優勝、ツアー最終戦で連覇を果たしました。2011年には6度目のツアーファイナル優勝をなしとげましたが、これは同大会歴代最多記録です。point 217 | 1
フェデラーの愛用ラケットがオールラウンドスタイルを支える!
写真:The Tennis Daily
フェデラーが愛用するラケットで共通しているのが、コントロール性能が高くバランスが良いことです。フェデラーの教本のような基本のしっかりした姿勢から打ち返す、正確無比なショットを生み出し、テニス界最高レベルオールランドプレイヤーとしての能力を遺憾なくサポートします。まるで体とラケットが一体化したかのようにあらゆるショットを駆使するスタイルの手元には、常にWilsonのラケットがあります。